ひねもすのたりのたりのたり

ある戦闘機搭乗員さんから聞いた話。

当時、千葉県のある基地で錬成中だった搭乗員さん。
訓練のお休みは１０日に一度、３６時間もらえたそうです。

お休みをもらうとなると、若い男の子たちですから行くところはいわずと知れています。
「吉田屋」さんと「相模屋」さん。なんか、いかにもな名前っぽいですが(^_^;)。
（すいません、字はこれであっているかどうか不明）

たしか「吉田屋」さんが下士官御用達で、「相模屋」が士官御用達と言われていたと思います。

その搭乗員さんは「吉田屋」さんで遊んでおられたということですね(^o^)。

そのお店は海に近いところにあって、翌日、訓練で近くを飛行する予定がある時は、おねーさんたちにあらかじめあることをお願いしておくんだそうで。
「近くを飛ぶから、窓から顔出して腰巻き振ってや～＼(^_^)」

ほんで、翌日、本当にお店の近くを戦闘機で超低空飛行すると、おねーさんたちが窓から顔を出し、腰巻きを一生懸命に振りながら、
「きゃっーーーー！！！！　愛しの○○さーーーん！！！　すてきーーーー！！！！＼(^O^)」
と言ったかどうかは知りませんが、まあ、とにかく応援してくれたんだそうです。

ん？
この光景、どっかで見たような気がする。
『トラ！トラ！トラ！』で、真珠湾攻撃のことをまだ知らずに鹿児島湾で訓練していた艦隊の搭乗員さんたち（９７艦攻）が、たしか、超低空飛行して妓楼のおねーさんたちから応援されているシーンがあります。
さすがにこっちのおねーさんたちは腰巻きではなく手を振っているようです。
これを見ていた釣り人が、
「海軍はたるんじょる」
と嘆くシーンまでついています。
英語の字幕では、
「海軍搭乗員は芸者の気を引いとる」
かな？

１６年末の鹿児島でも１９年頃の千葉でも、同じような光景が繰り返されていた、いや、むしろ、エスカレートした光景が繰り返されていたということでしょうか。

ママだって海軍さんの訓練に遭遇したら、絶対に手を振るぞ～＼(^_^)／
でも、搭乗員さん、手を振り返していて事故を起こさないでくださいね。

じきに戦場に出て行くための命がけの厳しい訓練での、なんだかちょっとホコッとするひとコマでした(^_^)。