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戦友2011年04月08日 11時42分57秒

去年末、松山に行ったときにFさんという搭乗員さんからお聞きした話。

その方、比島におられたらしく。
比島から引き揚げてくるときに、2機の96陸攻が迎えに来たらしいのです。
それでも全員が帰れたわけではなく、帰れる搭乗員は指名されたそうです・・・・。残った方々はどうなったことやら・・・・。
(比島からの引き揚げに関しては他の搭乗員さんからもうかがったことがありますが、それはもう大変ご苦労され、悲惨な状況もあったようです)


で、Fさんは”帰れる搭乗員”として陸攻に乗りこむことに。

そのとき、もう1機の方に乗れる搭乗員として指名されていた仲良しの搭乗員が、
「こっちに来いよ」
と、自分が乗る陸攻の方に誘ってくれたのだとか。

たぶん、深い意味はなく誘ったのだと思います。
仲良しなので、道中一緒の方が・・・・ぐらいの気持ちだったのかも知れません。

「じゃあ」
とFさんはそっちの陸攻に乗り込みました。

そして・・・・。
もともとFさんが乗るはずだった陸攻は、途中で敵に襲われたらしく、台湾には到着しなかったとか。

Fさんは、わたしたちにその仲良しの搭乗員さんの写真を見せながら、
「戦後も一緒に酒を飲むと『オレはおまえの命の恩人だ。注げ!』と酒を注がされてねー(笑)」
と、一緒に生き残ったその方のことを懐かしそうに話してくださいました。


何がどう転ぶか・・・・。
逆もあり得たわけで。
これが”運”なんでしょうかねえ・・・・。

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