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朝枝国臣大尉の例のエピソード2011年04月13日 12時58分59秒

『『海の紋章』には、宇佐で呑んだとき、朝枝に芸者が人形をくれたので、やきもちをやいた私が、航空隊へ帰ってからその人形を叩きこわしてしまい、朝枝が泣くという場面がある。
朝枝は背も高く、肩が張っていて、堂々としていたが、どういうわけか”泣き上戸”だった。
その夜も、「こんなことで友情がこわれるなんて、淋しいなあ」といつまでも泣いているので、鈴木が慰めたように記憶している』



豊田穣さんの『同期の桜』に出てくる朝枝国臣大尉に関する記述の一部分です。

『海の紋章』というのは、同期生たちが仮名で登場する、小説なのか実話なのかよくわからない戦記物です。

以前も話題になりましたが、文庫になっている『海の紋章』には、たとえ仮名であっても冒頭のようなシーンはありません。



『同期の桜』でこれを読んだとき、この場面をかなりリアルに想像しました。

「なんでオジイだけがエスにもてるんだーー!!! てやーっ!!」
と暴れまくる柔道三段の豊田さん、壊された人形を抱きしめてめそめそ泣く朝枝さん、その横で、
「おい、オジイ、泣くなよ」
と朝枝さんの肩を抱いて慰める鈴木さん。

「この三人、絶妙なバランスで役割分担できている・・・・」
と、うなったものです。



どうしてもこのエピソードが気になってしまったので。
失礼を承知で当事者のお一人に聞いてしまいました。
(ふだんからお世話になっている方に紹介していただきました)

このことが気になっているみなさんに早くご報告したかったのですが、いつの間にか、うかがってから2ヶ月も経ってしまっていました、すいません。
また、鈴木さん、本当に、本当に、わたしの個人的な質問に答えてくださってありがとうございます。


で、どう言われているかというと・・・・。


「記憶にありません」

「・・・・(゜_゜;)」
な、なんと、冒頭の出来事、ご記憶にないと?

「彼は酒に強く、意志も堅固で容易に涙を流すような人物ではありません」

なるほどー。
写真からはそんな感じがします。

朝枝さんとは飛行学生時代の宇佐空で同室だっただけではなく、後に霞ヶ浦航空隊でも教官として一緒に勤務されたらしく、いつも一緒に行動していて楽しい思い出がいろいろとあるそうです。


袋田の滝
鈴木さんが、朝枝さんと一緒に旅行して楽しい思い出があると言われている茨城県大子町の袋田の滝。


最後にもうひとこと。
「彼は風格は一見豪傑肌に見えるが真面目で気は優しく、口数少なしでした」



冒頭のエピソード、泣く朝枝さんを慰めた人を豊田さんが勘違いして覚えてしまっていたのか、そもそもそんな事実は最初からなく豊田さんの創作なのか、そこらへんは豊田さんが亡くなられているいま、もうわかりません。

ただ・・・・宇佐空・霞空と一緒に過ごされた鈴木さんは、泣く朝枝さんをご覧になったことはなさそうです。

今日の22型 完成! ・・・・したかな?2011年04月13日 17時08分04秒

22型、何となくできたような気がします。


22型

今日操縦席に座っていらっしゃるのは、ピンチヒッターの遠藤1飛曹ではなく、正真正銘、西澤廣義上飛曹!

顔色に特別気を遣って塗った西澤さん座像です(笑)。


照準器。
あれから考えました。
西澤さんは超接近して肉眼射撃するはずだから、照準器なんかいらんはず!
いや、でも、新人搭乗員がこの機体に乗ったときに照準器がないと困るじゃないか。
・・・・葛藤を繰り返した挙げ句、間をとって、テキトーに塗ってテキトーにちゃっちゃとくっつけました。


「オスナ」「ノルナ」は・・・・。
どうせ、西澤さんはこんなところ見なくても押したり乗ったりするはずがないという正確なママ考証に基づき、もう描かんとこうかとも思ったのですが、新人搭乗員がこの機体に乗るときにそこに乗って西澤さんにボカッとやられたらかわいそうだと思い直し、これまた間をとって、意味がわかる程度にテキトーに描きました。


味方識別帯は、先日書いたように最初は付属のデカールを貼ろうとして失敗。
次に曲面追従シートでチャレンジしたところ、機銃の部分の後付けした外板の段差がどうしても邪魔してきれいに貼れずに断念。
結局、マスキングテープで囲って筆で塗りました。

ここは西澤さんや新人搭乗員の技倆とはまったく関係のない部分なので、真正面から見て味方だとわかる程度にちゃっちゃと・・・・(笑)

全部、「テキトー」に済ませてしまいました。

ピトー管も増槽もくっつけて・・・・。

なんとなく完成したような気がします。