ひねもすのたりのたりのたり

昨日の夜、知人からメールが来ました。

メールには写真が添付されていて、

「この人、見たことありませんか？」

ということで、写っている人の情報を求めるメールでした。

操練出身の搭乗員さんとかで、氏名も書かれていました。




「９期生以外はわたしが見てもわからんけどなー(^^;)」

と思いつつ、搭乗員の写真を見るのは好きなので、見せてもらいました。



練習機の横で、一人の搭乗員がポーズをとっている全身像です。

飛行服、襟巻、救命胴衣、縛帯、伝声管、袖には腕章。

「１５年７月、筑波」って知人が書き込んでいるらしく、当時、教員をしていたのでは、とも書かれていました。

見た第一印象、

「この人、めっちゃかっこいいなあ！」

スイマセン、不謹慎で。

でも、ホンマにかっこいい写真です。


しかし、見とれているわけにもいかず、ミッション。


１５年に筑波にいたのなら・・・・。


あれ？


待てよ。








この人やったんですー↓

イスに座っている教員らしき人。

この写真、飛練１０期、筑波での中間練習機時代のペア写真です。
後列左から、森浦東洋男さん（戦闘機、昨日書いた(^^;)）、大正谷宗市さん（戦闘機）、亀山一郎さん（艦攻）、山口浜茂さん（戦闘機）です。


教員？（あるいは教官？）がどなたかわからなかったんですよー。



以前、この写真を紹介したときに、こんなことを書いています、わたし。

この教員？に関しては、不確かな情報ですがあるにはあります。
というのも、亀山さんが戦後手記を残されていて、そこに飛練時代のこととしてこんな記述が。
『飛行機の操縦を習うのに練習生三名一組でペアーを組み、小生達の教員は、艦爆出身の森嶋教員と記憶していたが定かではない。当時ペアーを組んでいた後の二人はまるっきり思い出せない』

亀山さんのおぼろげな記憶によると「艦爆出身の森嶋教員」らしいです。
操練出身か予科練出身じゃないかと思ったのですが、自分で探しても見つけられません。
わたしの推測があたっていれば、この当時１空曹だったのではないかと思います。


艦爆出身の森嶋教員。

惜しい！

この方、戦闘機の森鳰（もりにお）英雄さんでした！

手記出版時の誤植なのか、亀山さんが間違って覚えていたのかわかりませんが。

知人に聞いたら、飛練１０期生中練修業時点で、１空曹になるかならないかぐらいかもしれない、という話でした。教員ですね。



森鳰さん、お名前は知っていたのですが、お顔は見た記憶がないです。
今回、初めてお名前がわかっている状態の写真を見たんじゃないかと思います。


ペア写真のこの教員がどなたかわからなかったので、森鳰さんとわかり歓喜しました。




これで、飛練１０期操縦で、担当教員と受け持ち練習生が判明したのが以下の通り。

森鳰英雄さん（操４１、戦闘機）・・・・（森浦東洋男さん）、大正谷宗市さん、亀山一郎さん、山口浜茂さん
山岸昌司さん（乙６、艦攻）・・・・（大石芳男さん）、（清水日出夫さん）、阿部健市さん、上原定夫さん、高島巌さん

※ペア写真あり


石塚光夫さん（操２２、戦闘機）・・・・山下栄松さん、鈴木文亮さん、あと１名か２名※ペア写真なし　山下さん回想による。

石塚さんだけが谷田部で、上のお二人は筑波です。


あと、筑波で木村重雄さん（操４１、戦闘機）に操縦を習った人もいるんですよね。どなたかまだ判明していません。