582空戦闘機隊の乙10期生 ― 2015年02月10日 12時02分11秒
582空には艦爆隊もあって、そちらにも乙10期生がいます。
偵察員もいて、その方たちをまだ把握できていないので今日は戦闘機隊だけ。
伊藤勲さん
偵察員もいて、その方たちをまだ把握できていないので今日は戦闘機隊だけ。
伊藤勲さん

17年11月12日
香川
上松直さん
香川
上松直さん

17年12月7日
鹿児島
「小男のくせして、向こう気が強く勇ましい奴だった。マンガが得意で、よく書いていた。なかなか上手だ」
「貴様が話の中に入ってくると、プンプンと煙草の臭いをさせていたね。三年生頃から俺も吸い始めたので、その後はわからなかったが。
卒業アルバムのマンガ、上手だ。おもしろい」
「背が低く、がっちりした体格、顔は丸く、太った感じ、目は鋭く輝き、何者をも恐れない顔付をしていた」
森岡辰男さん
鹿児島
「小男のくせして、向こう気が強く勇ましい奴だった。マンガが得意で、よく書いていた。なかなか上手だ」
「貴様が話の中に入ってくると、プンプンと煙草の臭いをさせていたね。三年生頃から俺も吸い始めたので、その後はわからなかったが。
卒業アルバムのマンガ、上手だ。おもしろい」
「背が低く、がっちりした体格、顔は丸く、太った感じ、目は鋭く輝き、何者をも恐れない顔付をしていた」
森岡辰男さん

18年2月1日
愛媛
「福禄寿のあだ名で呼ばれたお前の顔。いつでも思い出すことができる。温和な性格で、三歩までは相手に譲るがここ一番となると、一歩も退かぬ芯の強さがあったが、いつも温和な面だけで接してくれたので、お前が仲間に入ると和やかな暖かい雰囲気になったのを忘れない。戦地でも部下に慕われながら、一歩も退かぬ不負魂で奮戦したことだろう」
古本克己さん
愛媛
「福禄寿のあだ名で呼ばれたお前の顔。いつでも思い出すことができる。温和な性格で、三歩までは相手に譲るがここ一番となると、一歩も退かぬ芯の強さがあったが、いつも温和な面だけで接してくれたので、お前が仲間に入ると和やかな暖かい雰囲気になったのを忘れない。戦地でも部下に慕われながら、一歩も退かぬ不負魂で奮戦したことだろう」
古本克己さん

18年6月16日
熊本
「入隊当時から大の甘党だったね。ミソッ歯にこりず、外出ごとに、チョコレートに親しんでいた。大分空で共に戦闘機専修。一緒のテーブルだった。ラバウルでも顔合はせたが、残念ながら最後の模様はつかんでいません」
福森大三さん
熊本
「入隊当時から大の甘党だったね。ミソッ歯にこりず、外出ごとに、チョコレートに親しんでいた。大分空で共に戦闘機専修。一緒のテーブルだった。ラバウルでも顔合はせたが、残念ながら最後の模様はつかんでいません」
福森大三さん

18年6月16日
岡山
ここまで582空・ソロモン方面での戦死です。
竹内通さん
岡山
ここまで582空・ソロモン方面での戦死です。
竹内通さん

23年 病死
愛媛
「十五班は小野寺教員も小さかったが、貴様をはじめ、伍長の清水、前田、木村、太田と小柄な男が多かった。
愛媛県の〇〇郡といえば、海軍では、人を殺傷する代表と言われていたが、貴様からは想像もできなかった。浅黒い顔、ニキビを気にした、かわいい少年だった」
※〇〇はわたし編集
堀光雄さん
愛媛
「十五班は小野寺教員も小さかったが、貴様をはじめ、伍長の清水、前田、木村、太田と小柄な男が多かった。
愛媛県の〇〇郡といえば、海軍では、人を殺傷する代表と言われていたが、貴様からは想像もできなかった。浅黒い顔、ニキビを気にした、かわいい少年だった」
※〇〇はわたし編集
堀光雄さん

18年1月7日 被弾落下傘降下負傷内地送還
戦後生存
戦後生存
岐阜
今回わたしが何を言いたいかというとですねー(;^ω^)
古本克己さんのことです。
古本克己さんは582空戦闘機隊分隊士だった角田和男さんの手記にも登場しています。
長野喜一兵曹、山本留蔵兵曹、古本さんの3人を好きになってしまった慰安婦のおねえさん3人が脱走して来た話。→詳細は『修羅の翼』
古本さんは、わたし、リニューアル前の雄翔館で、郷里の家族に宛てた手紙も読んでいるんで、ひそかに”知っている人”のように感じていました。
お顔が見たいなーってずっと思っていました。
見つけました!
『日本海軍戦闘機隊』【戦歴と航空隊史話】の238ページの「第582航空隊」の項。
そこに角田さんの転出記念集合写真が掲載されていて、古本さんが名指しされています。
持っていない人のために。
梅本弘さんの『海軍零戦隊撃墜戦記1』にも同じ写真がところどころで使われています。
197ページ右上の写真が集合写真の一部拡大写真なんですが、5人写っているうちの右下の人が『日本海軍戦闘機隊』で「古本(乙10)」と名指しされている人です。
同じ写真、『修羅の翼』にも出ています。巻頭の写真ページです。
山本司令と進藤三郎隊長の間に立っているのが『日本海軍戦闘機隊』で「古本(乙10)」と名指しされている人です。
「いやー、シブ系のイケメンやーん♪」
ってのが見たときの第一印象です。
ずーーーーっと、この人が古本さんだと思ってきました。
ところがですね。
久保さんから写真を見せてもらって以来、乙10期(飛練16期)の操縦専修生たちの照合を続けてきたわけですが。
「あれ? この人が古本さんとちがうん?」
と、わたしが思った人が、『日本海軍戦闘機隊』の「古本(乙10)」と全然違う人だったんですよ(;^ω^)
印刷物の氏名入り班写真の古本さんはお顔がよくわかりません。
もう一枚、同期生会誌に班解散会の集合写真があって、そちらでは古本さんのお顔がわかります。
上に出した飛行服の写真は飛練16期谷田部の集合写真です。
わたしが古本さんだとしている人の名札。

一番大きいのは、例の角田飛曹長の転出記念集合写真にこの人が写っているってことでしょうか。
『日本海軍戦闘機隊』で「古本(乙10)」と名指しされている人の右の右に色マフラーを巻いている搭乗員が写っているんですが、それがホンモノの古本さんだと思うんです。
大きい写真は『海軍戦闘機隊撃墜戦記1』の127ページに出ているんで、それを見てもらったらいいかと思うんですが。
野口義一中尉の左側に顔を出している人です。
予科練飛練時代の写真を見ると「シブ系」ではなく、どっちかというとかわいらしい感じ。やんちゃっぽい感じもします。
で、『日本海軍戦闘機隊』で古本さんだと名指しされている人ですが。
〇〇さんかなーって人はいるのですが、顔写真が入手できていないのでわかりません。
立ち位置的には下士官の中でケッコー上の人かなって気がします。
※画像は久保伊勢市さんご提供、乙10期同期生会誌『とんぼ』