ひねもすのたりのたりのたり

この写真、前に「３５空の９期生」というタイトルで紹介しています。




左から田中茂雄さん、和田邦介さん、池田和義さん、村田耕一さん。
和田さんと村田さんは１７年２月１９日、戦地に移動中、台湾の新竹付近で山に激突して亡くなっています（３５空）。



これ、「３５空の９期生」というタイトルで出していたんですが。
ごめんなさい、実は違っていました。


田中茂雄さんと池田和義さんの転科教育終了後の足取りがわかりました。

田中さん→１７年２月６日　３５空
池田さん→１７年２月６日　３３空

でした。


教えてもらったときは、

「えええええっーーーー！？(ﾉ￣□￣)ﾉ」

ってなりました。

たしかにね、池田さんが３３空の艦爆と一緒に写っている写真があるんですよ。
でも、それは説明がつくことなんです。１７年６月の末に３３空の艦爆を３５空に渡しているそうなんです。だから３５空の池田さんが３３空マーキングの艦爆と一緒に写っていても問題なし、と。

が、どうも、池田さんが３３空所属だったらしく(^^;)

６月２３日付で３５空に転勤されていました。
戦死時（７月１０日）は３５空と。


ということは、冒頭の佐伯・宇和写真館での４人での写真は、転科教育時代（１６年１１月～１７年２月初）なのか？
それとも、３５空の３人と、３３空の池田さんの記念写真なのか？
とにかく「艦爆隊の４人」ということで。


実は艦爆操縦でもうお一方、１７年２月６日で３３空に着任している方がいます。都築国雄さん。

なぜ冒頭の写真には都築さんが写っていないのか。
冒頭の写真だけではなく、池田さんの戦地での写真には１枚も都築さんが写っていない・・・・ようにあるんですけど。
冒 頭の写真は佐伯で転科教育中か、実施部隊に着任して戦地に移動するまでの間に撮られたものだと思うのですが、池田さんの戦地の写真はいつ撮られたのかまっ たくわかりません。二種だったり、防暑服だったり、シャツだったり、ランニングだったりで、「暑いところなんだなー、戦地だろうなー」と想像しているにす ぎません。
都築さんは１７年３月３日に戦死されているので、もしかしたら、池田さんの戦地の写真がそれ以降の写真ばかりなのかもしれません。想像です。



実は実は、もうお一人、３３空が確認できた方がいらっしゃいます。
偵察の宅間広正さん。
この人、『予科練外史』に水偵偵察員と書いてあるんですが、飛練を出てすぐに着任したのは館山空、次が３３空なんです。池田さんや都築さんより先に３３空に辞令が出ています。
そのころは艦攻の偵察員なんじゃないかと・・・・。


で、これですよ。

宅間さんと池田さん。

この写真、水偵隊の宅間さんと、３５空艦爆操縦の池田さんがいったいどこで一緒になったのか、いつもの他人頼みでいろいろ聞いてまわっていたんですが、結局はっきりわからなかったんです。

しかし、お二人とも「３３空」ならね。

宅間さんの方に１７年２月２２日に蘭印方面に向けて高雄を出発したような記述があるんですが、池田さんもそのとき一緒だったのかな。池田さんが３５空に転勤するまで戦地で一緒だったのかな、と思ってみたり。スイマセン、また想像でものを言うとります。





まあ、偶然なんですが、３３空の３人。
予科練１学年のとき、１０班で同班でした。

後列左端宅間さん、後列左から４人目都築さん、前列右から２人目池田さん