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河合四郎大尉のこと2016年02月27日 12時55分10秒

台南空の翻訳本。
わたしがこの本、のめり込んで読んでしまった理由はいくつかあります。

「山崎さんの不時着のことが書いてある!」

「9期生がけっこう登場している!」

「いままであまり取り上げられていなかった搭乗員のこともちゃんと書いてあるなあ!」


そして、これ↓
「この著者、絶対河合大尉のこと、好きやわ」

読まれた方います?

そう思いませんでした?(^^;)





以下、ひとりごとなんで、あまりお気になさらずに。

外国人の著者が河合大尉に惚れた気持ち、すごくよくわかります。

あの二人、たぶん、行動調書に首ったけになったと思うんです。
たとえばの話、『大空のサムライ』を読まずに台南空の行動調書を見たら、「この人の列機になりたい」ナンバーワンは河合大尉じゃないかと思うんです。

あ、いや、わたし、『大空のサムライ』を読もうがそう思いました。






東京出身、海兵64期。飛行学生31期。

台南空までの経歴は以前羽藤さんのところで書いたので省略。

台南空以後は一旦内地に戻ったのち、201空の飛行隊長。
20年12月23日、比島で戦死(戦闘308、戦死時少佐)。



指揮官先頭の鑑みたいな人です。わたしはそう思います。



台南空17年8月4日集合写真の河合大尉。


251空11月集合写真の河合大尉。



この間の写真も何枚かあります。



だいぶ前に使った画像の使いまわし。ラバウルの指揮所前で。
前列左から、河合四郎大尉、中島正少佐、山下丈二大尉、高塚寅一飛曹長。

後列左から、村田功中尉、大野竹好中尉、笹井醇一中尉、林谷忠中尉、結城国輔中尉。

だろうと思っています。



で、この写真なんですけどね、台南空翻訳本にも掲載されていました。

ひとつ前の投稿で紹介したんですが、ネット番組?「週刊安全保障」でプレゼントとして紹介されたときに、岡部いさくさんがぱらぱらめくられていたのですが、そのときこの写真がはっきり写っていました。
ご覧になられたことがない方はそちらでどうぞ。


翻訳本には河合大尉のところだけトリミングされた状態でも掲載されていました。
そのキャプション見て、笑っちゃいました。

『ラクナイでの河合四郎大尉。1942年6月、個性的な髪型からわかるように、河合はかなりの自信家だった。彼の情熱的な性格は、天性の指揮官としての才能と評価を一層高めた。河合が不参加だった作戦を数える方が難しい』
※ 「ラクナイ」・・・・ラバウル東飛行場、「1942年6月」・・・・兵68期の人たちが写っているので7月末か8月初かな? 山下政雄大尉(7月初め内地 へ)、栗原克美中尉(7月20日戦死)も写っていないですしね。あ、写っていないのは根拠にはなりませんです(^^;)



全体的にはいいこと書いてあると思うんですよ。

でも・・・・

「個性的な髪型」→「自信家」――ここに注目せざるを得なかった(^^;)

この写真の河合さんの髪型って、特別ヘンな髪型ではないですよ。
長髪ってだけですよね。
隣の中島さんとその隣の山下さんが坊主。外人が持っている「帝国軍人」のイメージはこちらで、長髪の河合さんが「個性的な髪型」に見えたんでしょうかね?

いやしかしね、大野さんも笹井さんも長髪なんですよ?

どうして河合さんだけ、「個性的な髪型」にされちゃったんでしょうか。アフロだモヒカンだキムタクだってんならその評価も納得せざるをえないですが、長髪がちょっと逆立っているかな?って程度で「自信家」ですからね。

「情熱的な性格」ってのも髪型から推測したんですかね?
ちょっとわからないですが。

でも、わたしはあまり河合さんのことを「情熱的な人」って感じたことはないですけどね。
任務に対する律義さ?はある意味情熱的なのかもしれませんが。
どちらかというと理論的で冷静な人なんじゃないかと思っています。※イメージです




もう1枚、うれしい写真が載っていました。
翻訳本260ページ、「1942年9月に3空の援軍を迎えたころの在ラバウル零戦航空隊の幹部たち」。

台南空の斎藤司令を中心に、幹部、士官搭乗員の人たちが写っています。

同じ写真が『日本海軍戦闘機隊』【戦歴と航空隊史話】にも掲載されていました。
写っている搭乗員たちの顔よりも、横に置いてある現地の人形置物(大事な部分丸出し)に目が行ってしまって困る、って写真です(//∇/)

困りつつもちゃんと見たんですが、なんと!!
2列目右端に写っている河合大尉が氏名不詳者として処理されておりました!
めっちゃ河合大尉やのに。


今回はちゃんと河合大尉と認定されたようで、ホッとしております。



※画像は武田信行氏ご提供

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