キトラ古墳・四神の館 束明神古墳 ― 2023年06月11日 15時29分58秒
9日にまわった場所。
●・・・・今回行ったところ
〇・・・・行けなかったところ
薄い●‥‥以前行ったところ
0900に橿原神宮前駅のレンタサイクル屋さんで電動自転車を一日借りしました。1500円。
最初の目的地はキトラ古墳・四神の館。
いま白虎の壁画を期間限定公開しています。
基本予約制なのですが、当日行って空きがあれば見ることは可能です。
前日の夜に予約サイトを見たところ、たくさん空きがあったので朝一で行けば数回ある見学会のうちどこかに入れるだろうと思って朝一で出かけました。
同系列のレンタサイクル屋さんがキトラ古墳により近い飛鳥駅前にもあるのですが、最終地点を橿考研の博物館に設定していたので返すのに便利のいい橿原神宮前駅で借りました。
先日開拓した明日香への裏道を通ってGO。
途中、五条野丸山古墳の横を通りました。

ここは見学したというより、通りかかったので写真を撮っただけです。

このあと飛鳥駅の前も通りました。
すぐそばに岩屋山古墳があるのはわかっていたのですが、四神の館の開館時間(0930)が迫っていたのでとりあえずそちらに直行。
0929に四神の館のドアの前に到着!
5、6人がすでに並んでいました。
開館後、案内の人に、
「予約していないのですが見れますか?」
と聞いたら、
「大丈夫です」
と当日受付分のカウンターに案内されました。そこで必要事項を書き込んで0945からの見学を待ちました。

特製クリアファイルをもらいましたよー(・∀・)
ちなみに四神の館の入館料は無料です。
白虎壁画は湿度温度を最適に管理した2階の展示室にあります。
そこは写真撮影禁止。
10余名ぐらいで見学しました。
室内に解説音声が流れ、各自で見やすいところを自由に見学するというスタイルです。
壁画のほかに出土遺物や復元品、さらに展示室のミニチュア模型までありました。
この展示室自体が奈文研のドヤポイントみたい。高松塚で文化庁がずいぶんアレだったので「壁画の保存管理には細心の注意を払っていますよ」をアピールしていました。
撮影禁止で画像が何もないのもアレなので、1階の常設展示室(撮影可)で撮って来たものを出しておきますね。

横口式石槨のレプリカ。
これは見やすいように開口状態が復元されています。
こんなん↓もありました。

な、なんと!?
盗掘口の復元!(゚Д゚;)
人が一人やっとすり抜けられるぐらいの穴が空いていたそうです。
まあ、なんというか、不届きというか罰当たりすぎて。
何か金目の物を得たとしても、きっと祟られてロクな人生を送っていないと思いたいです。
肝心の白虎の壁画はこちらをどうぞ。
パネルですが。

丘の上にあった墳丘の中はこんな状態らしいです。
これまた未確認飛行物体感がスゴイ。光らせるとか。
いや、その感想は罰当たりだ。

今回は墳丘の見学には行きませんでした(時間の都合)。
次の目的地は束明神古墳。
天武天皇と持統天皇の皇子、草壁皇子の真陵と言われていますがはたしてどうなのでしょうか。
地図で見たらキトラ古墳から西へ1.5キロほど。
明日香村から出て高取町になります。
途中、壺阪山駅の周辺を走ったのですが高取城ののぼりがあちこちに出ていて、めっちゃ「行きたいー!」ってなったのですが。あそこは自転車ではムリですよね(^^;) それこそ出発1時間もしないうちにバッテリー切れそう。
車もむずかしそう、歩きもしんどそう。さて。
束明神古墳です。
位置情報をオンにしてスマホのグーグルマップを見ながら接近を試みたのですが、迷いまくってなかなかたどり着きませんでした。

ようやく案内看板を発見。
しかし、案内看板が途中でなくなって機位不明、グーグルマップを見ても機位不明( ;∀;)
岡宮天皇陵というのはすぐに見つかりました。
写真を撮ったのですが、保存できていませんでした。
岡宮天皇というのは、即位しないまま亡くなった草壁皇子にのちに贈られた名前だそうで。
宮内庁はここを草壁皇子の墓としているようですが、発掘調査の結果、いまでは束明神古墳が有力なんだとか。
道の細い集落内、迷ってうろうろしていたら、ある家の前で集落の人が集まっていました。
「すいませーん、この辺に古墳ありませんか?」
と尋ねてみたところ、
「束明神古墳ならそこにあるよ」
と行き方を教えてくださいました。
聞かなかったらきっとたどり着けなかったろうなという場所でした。ありがとうございました。
集落の人に「石段100段登ったところ」と脅かされて行ったのですが、行ってみたら100段はそうたいしたことはなさそうでした。
そんなことより・・・・

登り始めてすぐに気づきました。
「この石段とわたしのスニーカー、めっちゃ相性悪い!( ;∀;)」
滑るんですよ、すごく。雨上がりだったしね。
こりゃヤバイと思いました。
しかし、ここまで来てお参りせずに帰るわけにはいかない。
そう思って転倒覚悟で登りました。
自転車用ヘルメットは脱いで手に持っていたのですが装着!
スマホもポケットに入れて両手を空けました。
転んでも頭ガコーンや池田屋の階段落ちは避けたい。

古墳はこの神社の境内にあります。
何とか無事に神社に辿り着きました。

無事に帰れますようにとお願いしておいたんですけどね。

鳥居入ってすぐ右側にある束明神古墳。
もう一度人間関係図を出しておきますね。
人間関係チョー複雑でうまく文章で説明できないので、図を見てください。
婚姻関係が複雑すぎて現代人にはやや理解しがたいというか、関係図を作りづらいというか。
これで家族親戚皆仲良し(^o^)ならいいのですが、骨肉の争いが絡みます。
図からは省いていますが、天智天皇の息子・大友皇子なども加わって権力闘争(内乱)や皇位継承争いなどが繰り広げられ、まさにまさに骨肉の争い。
最終的には草壁皇子が後継者として有力な位置につけたのですが、天皇即位前に若くして亡くなってしまいました。
そういうわけで持統天皇から草壁皇子の忘れ形見・孫の文武天皇へ――という形で皇位が継承されます。
ちなみにわたしが大好きでよく写真をあげている二上山には、この骨肉の争いで排除された大津皇子が葬られています。

下り、石段。

案の定、つるりんと滑りました。
転びました。
が、神様にお願いしておいたおかげか、その場でしりもちをついただけで済みました。
ランチのときに手を洗いに行って、手のひらをすりむいているのに気づきましたが、気づかない程度の擦り傷で。
転ぶだろうなあと思いながら慎重に下りていたので、ダメージは少なくて済みました。
みなさんも古墳見学の際は気をつけてくださいね。
雪野山古墳見学のときも同行者で下り石段で転んだ人がいたし。
野生生物も注意です。安土瓢箪山古墳ではスズメバチに刺された人もいました。
先日の牽牛子塚古墳の周辺にはイノシシが出没すると言われていたし。たしか高松塚の近くもイノシシよけのネットがありましたよね。
草深いところはマムシやマダニも注意です。
つづく。
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