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海上漂流中に考えること2009年04月14日 13時38分49秒

昔の古い映像で、零戦の不時着水を見たことがあります。
すーっと降りてきて、海面を滑るように走った後、ベチョッと着水。
すぐに搭乗員は機外に出てきて、海に飛び込んだと思います。
するとそこへ、カッターが駆けつけてきて、搭乗員救助―。

というような映像だったと思います。

その後、零戦は逆立ちしたんだったかなあ・・・・。

このときはカメラが回っているぐらいだから、人がいる場所を選んで不時着水してきたのでしょうね。

カッターや駆逐艦の近くに着水したらこうやってすぐに助けてもらえるのでしょうが、何もない洋上に1人ポツンと着水してしまったら・・・・。

西澤さんの場合。
17年4月28日。
モレスビー攻撃の陸攻隊の直掩任務の帰りにサラモア沖10浬の海面に不時着水。10時間泳いだそうです。

西澤さんは、紙に包んで内ポケットに入れていたお母さんの髪の毛を口にくわえて頑張ったそうです。

「戦地では親のことすら考えない」という西澤さんですら、ピンチに陥ったら「お母さん」なんだなあ。
かれはお母さんっ子だからねえ。


ホリブンの場合。
18年1月7日。
味方の輸送船団の上空哨戒中に敵戦闘機と交戦し、被弾、落下傘降下。ラエ沖40浬の海上を19時間ウロウロする。
↑ここたぶん、西澤さんが不時着水した場所とそう遠くない場所だと思われます。

ザブンと着水してまず最初に考えたこと。
「腹減ったなあ~(^O^)」

どうもホリブン、空戦に入る直前に、弁当として持たされていた寿司や海苔巻きに手を出しかけていたらしいのです。

ホリブン、心の声。
「こんな事態になるのなら、食えるときに食っておけばよかった。サイダーもよく冷えていたのに惜しいことをした」

こんな事態になっていても「食い気」ってのはある意味すごいと思いますよ、ホリブン!

それから、少しでも陸地に近づくために泳いだりもしてあがいてみましたが、夜にスコールを浴び、方角がわからなくなり、体力消耗を避けるためにただただ漂うことに。
そのときに、輪島少尉に「貴様は最近出撃するたびに被弾してくるが、無茶をするなよ。よく敵を見るんだ」と言われたことを思い出します。こんな状態ですから、しっかり肝に銘じたことでしょう。

そして、時間が経つにつれて、他のことはどうでもよくなり、無性に故郷のことを思い出したそうです。もちろん、ご両親のことも。

ホリブン、故郷やご両親のことが一番最後ってのはちょっとアレな気がしますが、とにかくふだん威勢のいい搭乗員でもこんなときには「故郷」「ご両親」「お母さん」なんだなあ・・・・。

春海、ちょっと大人になる2009年04月14日 16時54分48秒

たばこじゃないよ
夕方、春海と2人で『相棒』の再放送を見ていました。

ヘンに感動してしまって、ティッシュを抜き取ってシクシクしていたママの前で、春海もティッシュに手を伸ばしました。

「もしかして、春海もこのシーンに感極まったのか!?」
と思っていたのですが、後ろから見ていると、春海が拭いているのはどうも顔の下半分。

「ママー、血が出てきたー(>_<)」

差し出されたティッシュを見ると、うっすらと血が。

実は春海、だいぶ前から前歯2本のすぐ右脇の歯がグラグラしていました。
(2つ前のたい焼きの写真で、微妙に手前に浮いてしまっている歯です)
本当は今日、歯医者に抜きに行くつもりにしていたのですが雨が激しく降っているので、明日にしました。

どうも、そこから出血しはじめたよう。

「そのまま引っ張って抜いちゃいな」
と、そそのかしてみたところ、
「怖いよー(>_<)」
と言いながらも、自分でティッシュをかましてグラグラさせながら引っ張りはじめました。

「あ」

抜けましたー\(^_^)/

ところが、前と一緒で、血と見まごうばかりの真っ赤な歯茎が飛び出し、実際に出血。

うがいをさせたら、洗面所が真っ赤に。

「わーん(>_<)、こわいよー、こわいよー、ママー(>_<)」
と泣く春海をなだめ、ティッシュを丸めて咬ませて落ち着かせました。

ちょうどいま、
「もう、大丈夫だ(^O^)」
とティッシュを捨てたところ。

いままで抜けた中で、自力で抜いたのはこれを入れてやっと2本。
あとは全部歯医者で金払って抜いてもらいました。

それにしても、なんで春海の歯が抜けたあとはいつも歯茎が出ているんかねー?
あれのせいで、なかなか抜けんのじゃ(-_-)。