Google
WWWを検索 ひねもすを検索

艦隊これくしょん―艦これ― Model Graphix ARCHIVES2023年05月11日 12時11分35秒

ブログを読んでいる人はわたしが艦これ――というか、艦船系にあまり興味がないことをご存じだと思うんですが(^^;)


たぶんこのブログで艦これネタが登場したのは、島田さん宅訪問から帰宅直後の2016年11月に、
「春海が食べもので遊んでいた! けしからん!」
って出したしまかぜ連装砲ちゃんだけだと思います。
このころ中学生だった春海もいまでは大学4年生(遠い目)。


この一件↑を覚えていてくださった人がいて、そのご縁でこの本↓を手にしました!(・∀・)
※画像掲載は関係者の方の了解済みです


めっちゃおもしろいです!(・∀・)

いままでにモデルグラフィックスで特集された艦これの記事をまとめたものらしいですよ。
わたしは艦これゲームはしないので、艦船のプラモデル作例を見るのがおもしろいです。
浅川さんたちが艦務実習した愛宕もでっかいプラモ写真が出ていました。
搭乗員の人が縁があった艦がでているとうれしいですね。


春海がみかんにいたずらしていた例のしまかぜ連装砲ちゃんですが、ようやく現物?を見ることができました。武装とは思えない程かわいい(^^;)
ほんでしまかぜちゃんがほぼ全裸みたいなかっこうをしていたので、
「なんやこれ!?」
って驚いていたら、
「”大破バージョン”やからやで」
って横から解説されてしまいました。


いま仕事を抱えているのであとでじっくり読むとして、とりあえず全頁見ましたが、「おかえりなさい、赤城・加賀」という特集コーナーがとても興味深かったです。
ミッドウェー海戦で沈んだ2隻ですが、海底で見つかった写真なども掲載されていました。
艦載機をぎっしり甲板に並べたプラモの作例も。
「加賀の97艦攻のこの機体の操縦席にいるのは浦田さんやろ!」
と思いながら見るんですよ。

わたしは艦船模型は作ったことはないですが、加賀の飛行甲板に関してはひとこと言いたいことがありますよ(笑)
そのうちここで絶対言おうと思っています。


Yさんの艦上機の解説コラムもあって(これだけは真剣に読みました)。


まだパラパラッと見ただけですが楽しませてもらいました(・∀・)

大島隆之『真珠湾攻撃隊 隊員と家族の八〇年』講談社現代新書2022年12月01日 16時22分26秒

本の紹介です。
いまさら感満載ですが。


NHKエンタープライズの大島隆之さんの新刊です。



去年の真珠湾80年でBS1スペシャルで放送されたドキュメンタリー『生きて 愛して、そして』の書籍化です。
放送分以外にもいくつかその後の取材分が追加されています。

表紙の面積の半分以上を占めている白くない部分はじつは”帯”です。
その帯の表表紙側に掲載されいているのは鹿熊粂吉さん(甲3)の蒼龍艦攻隊偵察配置集合写真、帯の裏表紙側は福谷知康さん(甲4)の谷田部飛練時代の写真館集合写真です。
これらの写真に写っている人たちに関しては自分なりに考えていることをブログに書いてみました。※もちろん無断ではやっていません


本の内容をちょこっと ※太字は目次、それ以外はわたしの注 

はじめに

第一章 真珠湾に散った青春
北原收三さん(操50、加賀艦攻隊)の日記を中心に。
自分の個人的関心事にからめると、北原さんの日記から加賀艦攻隊総員集合写真が16年12月5日に撮影されたものらしいとわかったことがよかったです。
大甥の方が北原さんの日記を読み込んでかれの実像に近づこうとされている姿は胸を打たれました。

第二章 海軍の「至宝」と呼ばれた男
金井昇さん(偵35、蒼龍艦攻隊)の新発見の日記を紹介。
いままで言い伝えられている金井さんの姿とはまた違った一面が描かれています。
この日記の16年分、わたし全部読ませていただきました。かれの心情、周りの人たちの心情に関していろいろ思うところがあるので、そのうち書くかもしれません。

第三章 早すぎた落日 最前線の真実
福谷知康さん(甲4、瑞鶴艦攻隊)のその後や家族のことなど。
本を読むまで知らなかった家族とのエピソードなどがたくさん書かれていました。
印度洋作戦の前に遺書を書いた福谷さんの心境、わたしもいろいろと考えてみているのですが、まだ「こういうことか」というところに至っていません。

第四章 戦地からのラブレター
松﨑三男大尉(兵65、赤城艦攻隊)が奥さんに送り続けたラブレターのことなど。
息子さんの思いを絡めながら文字で見ると、映像で見たときとはまた違ういろんな思いが沸いてきます。

第五章 特攻命令という絶望
特攻と直面した真珠湾攻撃隊隊員たちのこと。
原田嘉太男さん(甲2、赤城艦爆隊)、吉岡政光さん(偵43、蒼龍艦攻隊)、そして特攻命令が下って結婚した搭乗員のことなど・・・・。
ドキュメンタリーでも吉岡さんはこの話をたいへん言いにくそうにされていましたね。吉岡さんの気持ちもすごくわかるし、でも、結婚を強行した搭乗員の気持ちもわからなくもない・・・・です。相手の女性が「それでも」と思われていたのなら。当時の「家」に対する考えもあったでしょうしね。

第六章 妻と子どもの長い戦後
布留川泉さん(兵63、赤城艦攻隊)、住友清真さん(操23、飛龍艦攻隊)、河原真治さん(偵43、赤城艦攻隊)の残された妻子のその後。
番組では放送されなかったエピソードなどもありました。
離縁のち再婚された方、女手一つで残された子どもを育て上げた方、こういうのは本当にその人の立場になってみないとわからないことです。10人いれば10人の妻の人生があったと思います。

わたしが知りえた中にも中西クロちゃんのように入籍が間に合わないまま妻子を残して戦死してしまった人もいたし、平山繁樹さんや藤本久夫さんのように奥さんのおなかの中に赤ちゃんがいることを知りながら戦死してしまった人もいた。
中西さんも平山さんも藤本さんも直接奥さまのお話はうかがえなかったですが、ご苦労は並大抵ではなかったろうなと思います。

おわりに





大島さんはご遺族の方々への丹念な取材を重ねてドキュメンタリー番組を制作し、この本を書かれたわけですが、前に「これは仕事とは思っていません」という意味のことを言われていました。
終着点のないライフワークとでもいうんでしょうかね。
わたしのまわりで海軍さんのことを調べている人たちもそういう人が多いです。



実体験した方々も次々と鬼籍に入られ、もう話を聞くことも難しくなってきています。
戦死した方を知るご遺族の方々も少なくなる一方です。
ご遺族のもとに伝わる遺品や家に伝わる故人の人柄などのエピソードはぜひ次世代に伝えて行ってほしいなあと個人的には思います。

大事な人がこの世からいなくなるということがどういうことか。
戦争を知らない世代にも身近なこととして伝えて行ってほしいなと思います。
同じ思いを体験させてはいけない。

『郡山城跡の研究』Ⅰ・Ⅱ2022年08月24日 21時36分09秒

先日。郡山城跡が国史跡に指定されることが決定しました(祝)→市長さんコメント


先月まで知らなかったのですが、いつの間にか調査報告書が刊行されていました。


大和郡山市2021『郡山城跡の研究』Ⅰ・Ⅱ 。




市立図書館に置いてあるそうです。
宣伝するわけじゃないですが、市の文化財の窓口で販売しているそうです(2冊7000円。バラでの販売も可なのかな? 5000円、2000円らしい)



ここの天守台、数年前に解体して組み直しています。

そのときに取ったデータがすごいです。
石1こずつデータ取っているっぽい(^^;)
石の種類とか、産地とか。
わたしにはまったくく必要ないデータですが(笑)
郡山城の石垣って転用石がけっこう混じっているようで、それらのデータが興味深いですね。
3D画像って言うんですか? 立体的に見える画像で出ています。石塔やお地蔵さんがけっこう多い。以前から天守台の中にもさかさ地蔵があり見どころの一つになっていましたが、他にもこんなにあったのかと。
わたしの家のお墓なんかは仏教ですが(父と母の家で宗派は違う)、わたし自信はどちらかというと無宗教なのかなと思いますが、そんなわたしですら石垣に石塔やお地蔵さまを使うのは罰当たりになるのではないかと心配です。
戦国時代人の宗教観とか、どんなだったんだろうなと興味が沸きます。
ちゃんと読めばちゃんと書いてあるのかもしれませんが(まだしっかり読んでいません)。



発掘調査報告書は最初から順番に「読む」というよりは、自分の研究や興味関心に必要な部分だけ利用する感じですかね。わたしはそんな感じなんですが(^^;)
一般の人は発掘調査部分の記述はなかなか敷居が高いかと思いますが、お城周辺の環境(歴史や地理)、お城関連年表や古い絵図の集成コーナーは専門家でなくても楽しめる?のではないか思います。


興味のある方はまず図書館などでご覧になってみてください。→高価なんで

おもしろいですよ。

秦郁彦/伊沢保穂共著『日本陸軍戦闘機隊 戦歴と飛行戦隊史話』大日本絵画2022年08月17日 16時54分09秒

※了解を得て画像を出しています。
いろいろ写り込んでいてスイマセン(汗)




大日本絵画から『日本陸軍戦闘機隊』。
『日本海軍戦闘機隊』の姉妹編ですかね。




内容はこんな感じです。
戦線の説明があり、各戦隊の説明があり。

塗装図もあり。

Yさん(もはや匿名ではない)が関わっているので宣伝というか、わたしもみなさんに読んでほしいと思ってのご紹介です。


陸軍戦闘機隊も壮絶です。
「指揮官先頭」は決して海軍の専売特許ではなかったということがよくわかります。

飛行機写真や搭乗員写真も豊富です。

『加藤隼戦闘隊』、また見てみようかなあ、という気分になりました。



しかし、わたしはアレですわ。
「陸軍の階級が覚えられない」&「陸軍の出身期が頭に入っていない」で、読んでいても人間関係(上下関係)がもひとつつかみ切れないのが難点(^^;)

『艦船模型スペシャル』2022年夏号2022年05月20日 09時47分53秒

『艦船模型スペシャル』。


加賀の艦橋特集の続きです(ライター・鷲見博さん)。


浅川さんの写真にも13年5月の加賀の艦橋が写っているので興味津々で読ませていただきました。
13年5月、飛行機隊総員。

艦攻隊渡辺初彦大尉中隊。上の写真と同じときと思われます。



前にも書いたと思いますが、わたしはこういう写真を見ても搭乗員の顔しか見ていなくて、艦橋の構造物とか色にはまったく目がいっていませんでした(^^;)

このときの加賀の艦橋は軍艦色の上に薄い白塗装を施した状態らしいです。
いろんな時期の写真で、写っている人の服装(2種や防暑服)の色と比較しながら考証されています。

知人で戦闘機の白黒写真を見てマーキングなどが何色かわかると言われている人がいましたが、いやー、わかるもんなんですねー。


艦橋の黒板に関しても触れられていました。黒板そのものを設置したのではなく、艦橋に直接黒板色を塗っていた、って解釈でいいんですかね? おもしろいですね、これ。
うちに15年3月4月ごろの山城の艦橋の黒板が写っている写真がありますが、それは黒板を設置しています。
ところどころ読めませんが、おおざっぱにいうと資源を大事にしましょうみたいな感じ? 
いまふうにいうとSDGsでしょうか。


話がそれてしまいました(^^;)
他にも艦橋の九一式高射装置をCAD再現されていましたが(上の画像には写っていない)、これだけでも模型復元したらおもしろそうと思っちゃいました。
渡辺中隊が写真を撮っている背景の発着艦指揮所、ちょうどこの上ぐらいに筒状の構造物があるんですが、その中に設置されていたみたいです。
筒状の狭い空間、装置の周辺には10数人がひしめいていたらしいですよ。しかも場所固定ではなく、動き回りつつの10数名らしいです(;^ω^)


こういう雑誌で、知っている人の顔を見つけるとうれしいですね。13年5月の飛行機隊総員写真は手元に同じ写真があるのですが(浅川さん写真)、雑誌で見ると、
「小野さんだ! 鶴さんだ! 船津さんだ! 西さんだ!(・∀・)」
って喜んじゃいました。

誌面には初公開集合写真なども掲載されていました。
そちらには、わたしが見た感じで○○さんだ!とわかる人はいらっしゃいませんでしたが。

ライターの鷲見さん、しばらくお休みされるそうですが、再開を楽しみに待っています!(^o^)






この号、聯合艦隊の旗艦特集でした。
わたしが海軍に興味を持った最初は、記憶にある限り、小学校時代の戦艦大和こども図鑑みたいな本なので、艦船にまったく興味がないってことはないんですよね。

『坂の上の雲』も一生懸命読んだので、三笠も興味津々。
プラモでは主砲射撃時のオレンジ色の砲煙も再現されていました。意識高い系のわたがしみたいなの。すごい再現度です。煙突から出る黒煙も再現されていて、本当に戦場の一場面を切り取ったみたいな臨場感です。元は脱脂綿だそうです。


戦艦とか空母とか、あまりちゃんと見たことないですが、艦橋ってお城の天守閣みたいですね。
真剣に見たら、それぞれ個性があっておもしろそう。
まあ、そこまで手が回らないのが現状ですが(^^;)





※画像は9期生ご遺族、浅川さんご家族ご提供