思い出すこと ― 2024年09月29日 09時47分29秒
昨日ちょっと上野のパンダ、リーリーとシンシンが中国へ帰るらしいということをここに書いたんですが。
わたしはもう正確にいつの出来事か記憶する能力が欠落してしまっているようなんですが、写真に残っている日付を見ると上野にパンダを見に行ったのは2018年3月だったみたいです。
そのとき、早くパンダ見学が終わったらぜひ行ってみたいところがありました。
佐倉の国立歴史民俗博物館(歴博)。
古墳関係の特別展をやっていたので、間に合えば行ってみたいと思っていました。
整理券で指定されたパンダ見学時間が午後の早い時間だったので、パンダを見終わってから何とか上野から佐倉に向かう電車に飛び乗ることができ。
こういう状態で訪問したので何のアポも取っていなかったのですが博物館の受付で松木さんを呼び出してもらったら、運よく在館。すぐに出てきてくださって快く対応してくださいました。
そのときいただいた図録↑。
もう6年以上前の話です。
松木さんに会ったのはあれが最後になりました。
考古学のすごい先生なんですが、わたしが強烈に記憶に残っている松木さん語録は、古墳の幽霊を怖がっていたわたしに、
「古墳時代の人はもう転生しているから化けて出ることはない、大丈夫やで」
といってくれたコレ。研究とはほぼ関係ない話。
もちろん、調査前にお祓いとかしているんですが(^_^;)
それ以降は松木さんのこのことばを思い出しては「こわくない、こわくない」と言い聞かせて調査していました。
いまだに座右の銘(?)で、古墳を見に行って墳丘に登ったりするときは「あがって大丈夫かな? 転生しているから大丈夫よな?」、しかし反面「失礼なことはしませんから」と古墳の主に語りかけ・・・・みたいな感じで。
要するにお墓なので失礼な行為はダメ、でも、松木さんのことばを信じて主はすでに祟る存在ではない、と思い込んで見学しています。
言った本人が覚えているかどうかわからないようなどうでもいいことなんですが、これだけは強烈に覚えています。
ご冥福をお祈りいたします。