進級表 甲飛追加 ― 2025年08月25日 08時24分39秒
先日、乙2の進級の件で作った下士官兵の進級期間の表に甲飛1・2・4・10期を追加してみました。
ただ、甲2部分は精度が低くて、2等航空兵曹と1等航空兵曹(たぶん1等飛行兵曹)に進級した時期がわかりませんでした。
少しはわかりやすくなるかなと思って色も変えてみました。
薄い色味が兵期間で、濃くしたのが下士官期間です。
甲飛の進級スピードを可視化したら「ひいっーーーー!( ゚Д゚)」ってなるよ、って言いましたが、こうやって見ると、ひいっーーーー!( ゚Д゚)なのは甲1~4の2等兵・3等兵期間で(それぞれ2週間)、それに比べるとほかはそんなにひいっーーーー!( ゚Д゚)ってほど短くはないですね。
甲10の3等兵曹・2等兵曹(甲10当時はそれぞれ2等飛行兵曹・1等飛行兵曹)期間は合計13ヶ月で、さすがに短いかなとは思います。あっという間に上飛曹(昔の1空曹)に進級しています。
浅川さんの時代の1空曹といえば善行章2線のベテラン搭乗員だったのが、甲10のころは善行章なしのまま上飛曹進級です。※善行章は無事にお勤めすれば3年に1線付与
前回、説明をバサーッとカットしたんですが、初めて見る人に対してはさすがに不親切だと思うのでちょっと補足しておきます。
①乙2期の予科練と飛練の間に空白期間があるのは、この期間に艦務実習と操偵検査をやっているからです。浅川さんを例にとると、
昭和9年5月1日 第二期予科練習生教程卒業
同日 艦務実習ノ為愛宕ニ乗組ヲ命ズ
昭和9年8月22日 霞ヶ浦海軍航空隊附ヲ命ズ
昭和9年10月1日 第二期飛行(操縦専修)練習生ヲ命ズ
②「飛練」とひとくくりにしていますが、期によって内容が違います。
上の表で飛練期間を表示している中で乙2~乙8、甲1・2は初練と中練が飛練期間の内容です。
実用機(艦戦とか艦攻のように機種ごとの訓練)は飛練卒業後に延長教育という形でやっています。
甲4は初練、中練、実用機が飛練。
乙9・10は初練をすっ飛ばしていきなり中練&実用機。
甲10も中練&実用機。日米開戦前に飛練を終えた甲4や乙9の実用機は5ヶ月ほどやっているのに対して、18年中頃から飛練をやった甲10(戦闘機・笠井智一さん)の実用機は2週間強です。
本来、専門の機種だけでも5ヶ月ほどかけてじっくり教えていたものを、2週間で戦闘に使える状態に持って行けるとは到底思えません。
2週間の実用機教程で特技章を与えて、実施部隊に送り出した後、そこで本来飛練でやるべきようなことをやっていたようです。笠井さんの場合、飛練後着任したのが263空なのです。そこでの訓練の様子などを聞いたことがあるのですが、実施部隊での練成というより、飛練の延長のような印象を受けました。
ついでに言うと、笠井さんの飛練体験に関しては、中練の訓練に入る前にグライダーをやったという話もされていました。理由も聞いたんですが記憶があいまいです(←わたしの)。「飛行機がなかった」だったか、「飛行場がなかった」だったか、そんなことを言われていたように思います。
個人の感想ですが、笠井さんの頃には完全に海軍の搭乗員養成の制度は破綻していたんではないかなと思います。
練習生ばかり増やして、教える人も機材も時間も完全に足りていなかった印象です。
③あと、操縦と偵察で飛練期間が違う場合があります。
ここで参照したのは操縦の人ばかりですが、操縦より偵察の方が飛練期間が長い場合があります。
本当は飛行練習生制度を全期きちんと内容を調べたいんですが、能力の問題でできていません。
誰かやってー💦
進級表 改訂版 ― 2025年08月25日 20時39分19秒
進級期間の表、改訂しました。
改訂点
・操練・偵練・丙飛の方を加えてみました。時期差あります。
・乙6と乙7で、月のなかばに進級していることがあったのですが、わたしの(Excel&llustratorの)技量未熟の為、「ひと月」単位以外で処理ができずに適当につじつまを合わせてひと月単位で表示していました。
甲飛の進級表を作る際、どうしても3等兵期間と2等兵期間が「半月」であるということを表示する必要に迫られ、研究した結果、半月単位で期間を表示することが可能になったので、乙6と乙7も正確な期間に近づけた表示に直しました。
いままで出した3つのうち、これが一番正確です。
・もし、自分のご先祖様の進級期間も可視化してみたい、という方のために、最下段に空白行を設けました。一枠ひと月ですのでご自由にどうぞ。

