奈良国立博物館 松帆銅鐸 ― 2024年03月05日 16時41分37秒
先週の金曜日、奈良国立博物館に松帆銅鐸の展示を見に行ってきました。
特別陳列でお水取りの展示をしていました。その一角に名品展と称して松帆銅鐸が!!
(撮影不可だったため画像はありません→松帆銅鐸サイト)
昨年末に淡路島に行ったとき、収蔵施設である南あわじ市の玉青館がリニューアル中とかで、松帆銅鐸、見れませんでした。
リニューアル工事が終わったらリベンジするぞ!
と思っていたら、向こうから来てくれました!(・∀・)
兵庫県以外では初めての展示だそうです。
しかし、松帆銅鐸は出土後わりとすぐに奈文研に保存や調査のために預けられたんじゃなかったかな? という意味では奈良は松帆銅鐸にとって第二の故郷的な場所ではないかと思います。
2015年、偶然のことから見つかった松帆銅鐸。
砂採り工場の砂の中から入れ子状態(2個1組)のもの3組と、破片1個体の計7個。
工場の人が発見してすぐに関係機関に連絡してくれたおかげでこの大発見になりました。
しかもこの入れ子の銅鐸たち、中に舌(吊るして音を出すための棒)と舌と本体をつなぐ紐が残っていたんですよ。
松帆銅鐸は銅鐸の中では古いタイプの銅鐸(菱環鈕式1、外縁付鈕式6)です。
淡路島ってのはおもしろいところで、古いタイプの銅鐸はたくさん出ているんですが、新しくなると状況がよくわからなくなります。
畿内(大阪湾)の入り口をふさぐように横たわっている島です。
弥生時代の淡路島の立ち位置というか、興味深いです。
同じ一角に大和天神山古墳の銅鏡が展示されていました!
まったく予期していなかったことで、歓喜しました。
ちょうど1年前にレンタサイクルを借りて行っているんですよね。
ここもまた不思議な立ち位置の古墳で、初期ヤマト政権の大王たちの奥津城、柳本古墳群のど真ん中、しかも三角縁神獣鏡が大量出土した黒塚古墳のすぐそばなんですが、23面出土した銅鏡の中に三角縁神獣鏡(いわゆる卑弥呼の鏡)がなかった、という不思議な古墳です。
遺体を埋納した形跡もない、ということなので、ふつうのお墓としての古墳ではないのかもしれないですね。
そこから出土した鏡の一部が見れたのはよかったです~。
しかし、もう一度見に行きたい。今度はちゃんと書くもの持って行こう。
せっかくお金を払って入館したので(笑)、常設展示のほうも見てきました。
もちろん仏さまもたいへんありがたいのですが、昔考古学をかじったものとしては、こういう残欠コレクションが興味深かったです。
今回初めて気づきました。
奈良博に石棺がありました。
どこのかわからないらしいですが。
そういえば、先日橿考研に行ったときにも駐車場の隅に箱式石棺が移築してあるのに初めて気づきました。ふだん何も見とらんの(^_^;)
そのあとは興福寺の境内を抜けて餅飯殿通りのほうへ行きました。
修理工事進行中。
まだ五重塔は見えています。
休憩する場所(スイーツ)を求めて餅飯殿を歩いていたら、あるお店の前で店員さんに声をかけられました。
聞いたらかき氷のお店とか。
すぐ入れるということだったので入ってみました。
ほうせき箱というお店。
思い出したぞ、この店!
一度夏に春海が食べたいというのでお店の前まで来てみたんですが、整理券制で、そのとき整理券をゲットしても食べれるのは数時間後、という大人気店だったのであきらめたのです。
この日は空いていました。冬だからか(^_^;)
あすかルビーのかき氷。
中に白い物体と黄色い液体が隠れていました。
「おいしいな、これ、何やろ?」
帰ってきて調べたら、マスカルポーネとはちみつだと書いている人がいました。
「あー」なるほどです。
わたしの好きなもんばっかじゃないか(笑)←味音痴
これ、2000円ですよ~、わたしのランチ10日分ですよ~