乙9期 藤谷周覚さんの写真 ― 2023年04月04日 19時49分43秒
とてもうれしいことがありました。
9期の藤谷周覚さんのご親族の方から連絡をいただき、その方のおばあさまのアルバムに貼られていたという藤谷さんの写真を送っていただきました。
藤谷さんは三重県出身の中攻操縦員。
18年9月30日、単機哨戒中に東部ニューギニア方面で敵機と遭遇、未帰還になりました(自爆戦死)。
快諾いただいたので紹介します。
古い順に。

13年夏。
横須賀海軍航空隊時代。
予科練の庁舎前です。
正確な日付はわかりませんが、階級章がついていないようにあるので、4等航空兵時代(13年6月~9月1日)で二種軍装の時期かなと思います。

14年6月中頃。
霞ヶ浦海軍航空隊時代。
百里原海軍航空隊における操偵適性検査時の記念写真です。

14年夏ごろ。
霞ヶ浦海軍航空隊時代。
時期・場所共に不明ですが、2等航空兵の階級章をつけているので14年8月1日以降です。二種なのでそれからひと月半とかふた月ぐらいの間でしょうかね(いつまで二種着用なのか知りません)。
写真館は小船井ではなそうな雰囲気です。飛行手袋に文字が書いてあるようですが、何と書いているのかわかりません。写真館名でも書いてあるとよいのですが。
撮影可能な期間には夏期休暇も含んでいるので、もしかしたら帰省した折に撮られたものかもしれません。

16年夏。
15年6月に1等航空兵に進級、軍帽のペンネントが「大日本帝国海軍」なので16年6月以降と判断しました(それ以前のペンネントには航空隊名が入っている)。
よく見たら16年6月1日に付与されている善行章1線もついていますね(階級章の上の山形)。
藤谷さんは16年8月末に大村空所属のまま木更津空に派遣されています(大型機講習のため)。
なので撮影場所は大村か木更津のどちらかかなと思いますが、どちらかはわからないです。
同じ大村で訓練を受けていた松本勝正さんの書簡集を見たら、7月16日~23日の間、夏季休暇がもらえると実家に書き送っています。もし、予定通り休暇をもらえていたら、藤谷さんの写真は帰省して地元で撮った可能性もあるのかな?
あと、幼少時に地元の写真館で撮られたらしい写真もありました。
見たら「藤谷さんだ~」ってわかるかわいらしい写真です。
ご親族の方のおばあさまがアルバム台紙に「藤谷周覚」とフルネームで書いていてくださったおかげで検索してくださったようで、わたしのところに連絡が来ました。
自慢の親戚のお兄さんだったのでしょう。
無関係のわたしまでうれしくなりました。ありがとうございます。
※画像は藤谷さんご親族ご提供