水戸上空 ― 2021年08月27日 14時21分39秒
浅川さんの写真の中に、訓練中の機上から撮ったと思われるものが何枚かありました。

飛行機の機番号は「リ‐○○○」。
筑波海軍航空隊から独立後の百里原空の機体と思われます。
※筑波空の分遣隊時代は「ツ‐○○○」

浅川機は僚機2機より高高度を飛行中です。
練習生の飛行も安定してきた時期でしょうか。
教員、操縦は練習生にまかせて撮影しているのかな?
いや、大陸での爆撃行と思われる飛行中にも僚機(←爆弾抱えている)を撮影しているのがありました。
操縦しながらでも撮影可なのか?(^^;)
これ、たぶん、僚機を撮ったものと思われますが、地上の景色に注目。
川の蛇行っぷりがかなり特徴的。
「探したらわかりそうやな」→グーグルマップ
すぐに見つかりました。
川は那珂川。
下に写っているのは水戸の町です。
ネットにあった昔の地図(昭和9年、水戸市立図書館)を参考にちょっと書き込んでみました。

百里原が独立後なので昭和15~6年ごろの撮影かと思われますが。
昭和20年8月2日未明にB29の爆撃を受けて水戸の町は焦土と化したとか。
師範学校のところに天守閣みたいな?櫓みたいな白い建物が写っていますが、これも空襲で焼失したそうです。

御三階櫓。
百里原の訓練機は水戸上空を飛んでいたのかあ。
これなんかも見る人が見たらどこの上空かわかるかな?

わたしにはちょっとわからんのですが。
リ‐426号機。

練習生も教員もめっちゃカメラ目線で(笑)
※画像は浅川さんご家族ご提供
石岡駅 ― 2021年08月27日 20時31分51秒
浅川さんの空撮写真の中に、とっても気になる町が写っていました。
同じ町だよなー、とは思ってのですが、ずっとわかりませんでした。
適当な順番で出しますね。




平城宮の朱雀大路か!?
天理教か!?
ってぐらい幅広の道路があるでしょう?
すごい特徴だと思うんですよ。この幅広道路。
よく見ると道路の両脇に街路樹みたいなものも見えています。
大きな屋敷みたいなものもけっこうあるんです。
で、今日になってどこかわかりました。
この写真でわかりました。
上の4枚とは別の場所だと思っていたのですが、どうやら同じ場所。

真ん中に写っているこの施設。

陸橋があるでしょう?
駅に違いないと思いました。
写真のちょうど真ん中ですよね。
浅川教員、機上から駅を狙うとは(笑)
百里原から飛んで、周辺の駅・・・・。
しかも周辺はかなり栄えている大きな町・・・・。
グーグルマップで探してみたところ、どうやら石岡駅らしいとわかりました。
幅広道路は駅から西に延びている駅前道路でした。
昭和21年の米軍撮影の空撮写真を確認したところ周辺道路も一致。
石岡とわかって調べてみたら、浅川さんが撮ってくれているあたりは水戸街道・府中宿らしいです。
納得です。
写っている街並みがただものではありません。
わかりやすくするために同じ道路に色をつけて、飛行順に並べ替えてみました。

たぶん南から石岡駅東側を通過。
赤い道路はグーグルマップによると国道355のようです。
石岡駅の西側を南北に走っています。
国道355には新しいバイパスもあるんでしょうかね。グーグルアースの方で見たら、さらに西側に新しそうな国道355もありました。
この赤い道路は戦前からある道路です。
駅の東側通過後すぐに左旋回しているようです。


この赤い道路のカーブは現在の道路でも確認できます。
グーグルアースで見ると、カーブを曲がった先に恋瀬川という川があって、その両側が畑地?みたいに見えるんですが、それは当時も同じみたいですね。

飛行機は赤い道路の上を通過後さらに左旋回。

自分も中練の機上に入るような気分を味わえました。
このまま百里原に帰るのかな?
さっき出した写真では水戸上空を飛んでいたし。
訓練コース、どうなっていたのかなあ?
※画像は浅川さんご家族ご提供