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操練36期 西継男さん2021年06月26日 18時54分40秒

浅川三雄さんのネガの中にこんな写真がありまして↓
書き込みは、
「西氏と〇〇の子供」

〇〇はいまも存在するところなので伏せています。
〇〇を手掛かりに浅川さんの息子さんが調べてくださって、この「子供」のこともおおよそわかっています。

「西氏」は操練36期の西継男さん、熊本出身(Kさんご教示)。
子どもは西さんの子どもではありません。

小さな子どもとヅラツーショット。
この写真だけで、
「ひょうきんな人なんだろう」
と思ってしまいました。
子どもが好きなのかな、喜ばそうと思ってこの格好になったのか。

隊の演芸会以外でヅラをかぶっている人、初めて見ました。



同じ子どもと同じ場所でツーショット。
ですが、日時は違うんだろうなと思います。
子どもが同じ着物ですが、着こなしが違うんで。



汽車の中か?
週刊朝日を読む西さん。
顎の絆創膏が気になります。


西さん。書き込みによると夜間だそう。
この部屋がどういう部屋なのかちょっとわかりません。
同じ部屋で撮られた写真で、「下宿にて我」と浅川さん本人が写っている写真もあります。同じ部屋での「貝磯氏」(おそらく操練36期の貝磯巧さん)写真もあります。
浅川さんの下宿に西さんと貝磯さんが遊びに来たのか、3人同じ部屋に下宿していたのか。
貝磯さんも夜間っぽいので、西さんと貝磯さん写真は同じ時に撮られたのかもしれません。
貝磯さん、軍帽をかぶっているんですよね。自分の下宿でも軍帽はかぶりっぱなし? 先輩の部屋だから遠慮している? じゃあ西さんは?(^^;)


ネガの写真の撮影時期はわかりません。
14年夏ごろ~15年秋までの間。




では、隊での西さん。
操練49期修業記念集合写真。

浅川さんがすでに飛曹長になっているので15年5月以降。
『日本海軍戦闘機隊2 エース列伝』の巻末の期別名簿によると操練49期は14年11月~15年6月になっています。ということは15年6月か。

浅川さんの百里原集合写真で西さんが写っているのはこれだけだと思います。

じつは西さん、このあと操練54期(飛練3期)も担当されていますが、集合写真には写っていません。
操練54期(飛練3期)。

写っていないのになぜこの期を担当したとわかったかというと――。

操練54期吉田一平さんが百里原時代「受持教員西二空曹(艦攻専攻)」と書いているからです。
さらに「十月以降羽野一空曹(艦爆専攻)」(羽野興広さん、乙5)とのこと。
途中で交代しているんですよね。理由は西さんの転勤。
なので、修業記念写真には西さんは写っていません。
西さんがいつまで百里原にいたのかわからなかったのですが、吉田さんの記述が正しいとすれば15年10月ごろまでいたってことでしょう。
西さんにかどうかわからないですが「結構適宜にしごかれた」そうです(^^;)



吉田さん書かれているように、西さんは艦攻操縦員でした。

百里原の前は加賀にいてはったようで。
浅川さんの加賀時代の集合写真のこの人、西さんじゃないかと思います。


が、百里原から転勤後、いつの間にか中攻操縦員になっていました。
浅川さん本人もそうだし、浅川さんの写真に写っている人を調べていると艦攻→中攻って人がぽつぽついらっしゃいます。



18年7月12日  702空  ルッセル島

ルッセル島飛行場攻撃。敵戦闘機を1機撃墜(僚機確認)したのち未帰還。
西飛曹長、主操です。
ペアの主偵察員・遠藤正二上飛曹は8期生です。新潟出身の方なので坂田さんの新潟集合写真に写っているはずですがどの方かわかりません。
8期が百里原で飛練をやったときに浅川さんと一緒に写っている金子一郎さん(艦爆操縦、龍驤、殉職)。
遠藤さんがかれの最期に関して書いている日記を『予科練外史』から引用しています。
ということは、あの時点(16年7月24日)で遠藤さんも艦上機の偵察員(電信員?)だったわけで。
いつの間にか中攻の偵察員になっていたようです。
※ホントは「いつの間にか」ということではなく、どこかの時点でちゃんと大型機の講習を受けているのでは?と思っています。

西さんも8期生が飛練をやったときは百里原にいたはずですが、8期の集合写真には写っていません。



敬称階級略




※画像は浅川さんご家族ご提供