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乙9期生と10期生2013年08月30日 09時25分37秒

朝からさっそくスイマセン。

また昨日も嘘っぱちを書いていたようです。


予科練入隊前の江ノ島で、10期の益田亀七さんらしき人が9期生と一緒に写っていることに関して。
「9期がアカンかったから10期に再チャレンジ」したのかな?みたいに書いてしまいましたが、さっそくご指摘いただきました。

「9期と10期は試験は一緒に受けているんですよ」

あー! ホントだ!

スイマセン、10期生の記録の方に、
『海軍少年航空兵が、昭和13年1月から3月にかけて募集せられていたため、好機とばかり志願し、一次、二次の極めて難関で且つ競争率の激しい試験を受験し合格した440名が二期に分けられ横須賀海軍航空隊飛行予科練習部に入隊したのである。
この中、前期は、昭和13年6月1日(9期生200名)に、後期は、同年11月1日の入隊となり甲の後期に入隊した240名が所謂第10期生である』
と書かれてありました。

一度にまとめて440名採用して、入隊時期をずらした、ということのようです。


石川茂さんの海軍志願兵合格通知。
13年2月28日の日付です。

たぶんこちらが乙9期の採用通知。右上に「前期」ってハンコが押してあります。
昭和13年5月1日の日付

この通知の裏には、
「此ノ證書ヲ有スルモノハ昭和十三年六月一日横須賀海軍航空隊ニ入隊スルモノトス」とも書かれてあり、おそらく10期生の通知では「六月一日」部分が「十一月一日」だったのだろうな、と推測します。
推測で書いて、また間違っていたらスイマセン。


9期生と10期生を分けた基準は現時点でまったくわかりません。
10期生の記録を読むと、
「9期生は年令は10期生より平均的に若かった」と書かれており、「歳がいっている人を9期」ということで分けたわけではなさそうです。かといって遠藤桝秋さんみたいに大正9年生まれもいるので、「若い人が9期」というわけでもなさそうです。

半々に分けずに、「200名」と「240名」に分けた理由もわかりません。


江ノ島写真のメンバーが、「9期採用の7名+10期採用の益田さん」である理由もわかりません。
9期採用の7名と10期採用の9名が16名で写っていれば、
「あー」
ですし、ごちゃまぜに「8名」「8名」に二組に分かれて撮ったのであればそれも、
「あー」
ですが。
すでにこの江ノ島の時点で9期採用が確定しているような顔ぶれというか・・・・(^_^;)
偶然かなあ?







以前からこの9期生と10期生の関係に関しては関心がありました。
13年の前期・後期採用で、兵曹長進級は同時だったので。

試験を一緒に受けて一緒に合格している――が、採用に5ヶ月差がついた――この5ヶ月の差はすなわち階級の差になります。善行章付与の時期も違ってきます。飛行時間の差・戦歴の差になってきます。

たとえば台南空。
ホリブンたち10期生が17年5月頃?ラバウルにやってきたときには、9期の羽藤さんや遠藤さんたちはモレスビーなどへバリバリ出撃を繰り返していたわけです。ホリブンたち10期生はそこから何ヶ月も基地上空哨戒任務で、ほとんど出撃には連れて行ってもらえませんでした。
階級も、11月に9期生は1飛曹に進級(10月31日に一日だけ2飛曹)、10期生は同時に2飛曹進級。


ところが途中から階級が追いついちゃっているんですよ。
飛曹長に進級したのが20年5月1日と、同時です。


こういうの、本人たちはどうなんでしょうね。
試験を受けたときは「同期」、予科練に入ってみたら「先輩後輩」、戦地に行ったら「先任後任」、ところが途中から「同輩」・・・・になっちゃったのかな?(^_^;)
まあ、海軍入隊が半年違うので、階級が同じでも完全な同輩にはならないのかも知れませんが。