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ホリブン、注意する2011年07月27日 07時55分39秒

これがまた、なかなか困難なテーマなんですよ(^_^;)

K上飛曹に何度も確認したのですが、
「ホリブンに叱られたり注意されたりした記憶はない」
と。
「やさしー先任だった」

ホリブンをご存じのどなたに聞いても、
「おとなしい人」
というお返事。
また、
「控えめな人」
と言われている方も。

”もて自慢”も手記に1カ所あるだけですしね。それも同僚の口を借りる形で。
                         ※もっともてたはず

そんなおとなしくて控えめなホリブンなので、これの収集には困難を極めましたが、やっと複数集まったのでここに書いておきます。

【ホリブンに注意された人】

某1飛曹
この方、ホリブンの予科練の後輩で、同じ航空隊に勤務されたことがあります。
空戦後、帰るのが遅くなり(事情があった)、基地に戻ってきたのが最後だったらしいのです。そしたらホリブンから、
「いつまでフラフラしているのだ、早く帰れ」
と注意されたと。
その後、分隊長に遅くなった事情を説明したところ、ホリブンも聞いていたようで、
「すまん、すまん」
と謝ってきたそうです。
エエ人やーーーーー(ToT)


杉田庄一上飛曹
これはホリブンが自分で手記に書いていることです。
20年4月12日の喜界島索敵攻撃で、空戦の帰途、単機で帰投中の菅野隊長と一緒になったと。
隊長についているべき列機がいなかったわけです。
そこで基地に戻ってから、隊長の第2区隊長である杉田兵曹に、
「おまえは比島の201空時代から菅野隊長にかわいがられてきたのに、今日は隊長をやりっ放しにしてダメじゃないか。帰りはおれが隊長と一緒だったんだぞ」
と。
ホリブン本人は”からかった”と書いていますが、いちお、先任搭乗員としての”注意”、ということで。

で、同じ日の出来事ですが。

松村正二大尉
隊長の第2区隊長である杉田兵曹に↑↑↑こんなことを言ったホリブンですが、自分がついているべき松村分隊長を乱戦の中で見失ってしまっていたのです。
「われわれ戦闘機乗りは、自分の直属隊長(この日のホリブンの場合、松村分隊長)の編隊から離れることを固く戒められており、同時にわれわれ自身もそれを非常に恥としている。もし松村小隊長が戦死でもしていると、先任下士官として搭乗員たちを指導する立場にあるわたしは、顔を上げて隊内を歩けないのである」(『紫電改空戦記』)

さぞかし気をもんだことでしょうが、帰隊後、松村分隊長が無事であるという連絡が入り、ホリブンもホッ。
※燃料不足で種子島に不時着。


松村大尉は翌日鹿屋に帰ってきましたが、そこで、ホリブンに前日の空戦に関して、
「松村大尉、あんなに高度を下げてはいけません」
と”穏やかにたしなめられた”そうです(『源田の剣』)。

ホリブンも言うべきときには言う、ってことで。