ひねもすのたりのたりのたり

「白根隊長はふだんはまったく怒らない人だった」

という話は、以前に聞いていました。

「その白根さんが、たった一度だけ、顔を真っ赤にして激怒したことがある」

という話もその時に聞きました。

何に対して激怒したのかも聞きました。

でも、ここにこのことを書かなかったのは、どうして白根さんがそこのことに対して怒ったのかを聞きそびれていたからです。
素人のわたしが聞いただけでは、
（どうして、そんなことで怒ったんかなーーーー？？？？(゜_゜)？？？？）
ってことだったのです。

”ある搭乗員が宮崎基地近くの大淀川に紫電を不時着させた”ってことに対して、白根さんが激怒した、という話だったのです。

ふだん怒らない白根さんが、どうして不時着事故に対してそんなに怒ったのか、聞かなきゃ、聞かなきゃ、と思いつつ、ずっと聞く機会がなかったのですが、昨日、ようやくそのことを聞くことができました。

館山から宮崎まで長距離を飛んできたらしいのですが、その搭乗員は、プロペラピッチを長距離飛行用に切り替えないまま飛んでいて燃料不足になり、せっかく運んできた飛行機を宮崎基地目前にして川に不時着させてしまった－そのことに白根さんが激怒した、ということだったようです。

ママは飛行機の操縦や仕組みに関してはほとんど無知ですが、搭乗員さんによると、プロペラの角度を切り替えることによって回転数が変わり、燃費も違ってくるのだそうです（たしかそういう説明だったと思う・・・・）。
この切り替えは基礎中の基礎のことらしく、それを怠ったために貴重な飛行機１機壊してしまったわけで、

「これは怒られて当然やけどな(-_-)」

と言われていました。

白根さんは、特別妙なことで怒ったのではなく、部下がやることをやっていなかったので怒った、ということで。