キメてきた ― 2020年12月11日 09時06分23秒
先月の話です。
奈良市の北東部に柳生という集落があります。
そう、時代劇で有名な剣豪・柳生宗矩とか十兵衛とかの出身地、柳生の里です。
いま、ある方面で柳生の里が熱いです。
鬼滅。
柳生にある岩が、鬼滅の刃の主人公・竈門炭治郎が修業時代、錆兎の霊によって導かれて一刀両断した岩に似ていると評判で、ファンの聖地になっているとか?
「よし、行くぞ!」

麓の駐車場から20分ほど徒歩で山を登ります。
そんなに険しい山ではありません。階段があったり、↑こんな道が整備されていたりします。
高齢者や幼児もいける場所です。
ただ、ところによっては道路脇が崖になっていて、足を踏み外したらシャレにならない場所もありますので注意が必要。
目的地は神社の境内です。

天乃石立神社。あまのいわたてじんじゃ。

しめ縄が張られている大岩がご神体です。
ご神体の向こうに見えている小ぶりな社殿が拝殿です。
めずらしい配置です。ご神体側から入って行って拝殿が奥。
ふつうは拝殿が手前でご神体が奥ですけどねー。
左端は行列です(笑)
参拝待ちではなく、一刀石待ちの行列です。
2時間弱並びました(+_+)
さすがにマスクをしていない人はいませんでしたが、咳をしている人やソーシャルディスタンス概念の無い人がいて、ちょっとコワかったです。もうだいぶ経つのでここでの感染は免れたと思います。
後ろに並んでいた幼女(胡蝶しのぶコスプレ)は途中で「おしっこー」と言い出しました。
かといってここにトイレはないので最後まで並ばされ、撮影後はダッシュで下山したようです(´・ω・`)
いくらトイレを済ませて来ていても、さすがに2時間並んだら行きたくもなりますよね~
2時間ほど並んでようやく目的の岩にたどりつきました。

コスプレがたくさんいました。
大人も子どもも。
めっちゃ本格的な人も。
岩の前に舞台がしつらえてあって、順番が来たらそこで撮影。

うちはコスプレなし。
春海に善逸のカツラを作ってあげたのにかぶってくれなかったんですよね。
こんなやつ↓ ファンならかぶれよ。

春海が立つと岩が小さく見えるかもしれませんが(笑)、けっこうな巨石でした。
上泉信綱に敗れた柳生石舟斎が3年間ここで毎夜天狗を相手に修業をし、ある夜一刀のもとに天狗を斬ったかと思えばこの岩であった、という言い伝えがあるそうです。

せっかくなのでケロ子も岩斬り!
ケロ子の得物は童子切安綱(ペーパーナイフ)です(笑)
最初は石切丸(羊羹切り)を持って行こうとしたのですが、見当たらず( ;∀;)
どこに行ったんだー! 最後に使ったの誰よー!
ちなみにコスプレちびっこの中には炭治郎の日輪刀を持っている子たちがいました。
水の呼吸の水が表現されているヤツ。
「なんや! あれ!」
と、わたしはびっくりしたのですが、うちのチー牛娘・春海が、
「デラックス日輪刀や。炭治郎の声(花江夏樹の声)が出るんやで。人気商品で入手困難やで。ちなみにヒノカミ神楽も出せるんやで」
と解説してくれました。
春海はこれが欲しいそうです(大学生)。
下山時、迷子が発生して警察が出動――。
携帯で連絡を取り無事に保護者も見つかりました。
ふだんは静かな町でしょうにねえ。
そういえば、駐車場のトイレでコワいことがありました。
下山して、春海と駐車場のトイレ(新築の美麗なトイレ)に行ったんですが、二つある個室のうち、ひとつが使用中でした。
わたしたちの目の前で、空いている方の個室に小さな女の子(小学校低学年ぐらい?)が一人で入っていきました。が、鍵をしませんでした。
その次の順番が春海だったので、春海に、
「そこ、いま女の子が入ったけど鍵してないで。開けたらいかんで」
と注意しました。
「え? 入ってった?」
春海は見ていなかったみたいで。
「ノックしてみ」
春海がノックしてみたところ反応なし。何回かノックしてみたけど反応なし。
春海がおそるおそる開けてみたら――。
誰もいないしー( ;∀;)
いや、わたし、見たんですよ!
女の子が入って行ったの。
見たんですよー(マジで)