Google
WWWを検索 ひねもすを検索

乙9期 石井雄さん2019年06月07日 09時00分22秒

千葉県出身、偵察、中攻。

入隊時氏名入り班写真。


操偵適性検査。


習志野演習?

左端。


艦務実習、山城。

艦務実習、台湾か?
前・西谷芳数さん、左・藤原国雄さん。


土浦海軍航空隊、卒業間際。



本間猛さんの『予科練の空』に出てくる、
「予科練入隊直後の基礎教育である執銃訓練の時間に、石井練習生は、ちょっとしたはずみに、持っていた小銃を倒してしまった」
という話。これは石井雄さんのことと思われます。
9期に石井さんは2名いるのですが、ひとりは石井三郎さん、1学年時6班。
石井雄さんは16班で本間さん(旧姓・石塚)と同班です。こちらの石井さんの話でしょう。

むちゃくちゃな話なんですが、書いておきますね。上の引用の続きです。
「すると、すかさず宮崎教員から、
「石井練習生、お前は銃をなんと心得ているか。いやしくも兵器は、大小をとわず、陛下からの預かりものである。その銃を倒すとは、もってのほかである。倒れることがどういうものであるか、お前、そこで倒れて見ろ」と、叱声が飛ぶ。石井練習生は、その場で、膝から倒れるようにして、手をついて倒れた。と、すかさず教員が、
「馬鹿者、お前は何を見ている。銃が膝を折り、手をついて倒れたか。銃は手をつかずに倒れたのだ。直立不動のまま銃の倒れたように倒れるのだ」
いわれて石井練習生は、直立不動、気をつけの姿勢から倒れようとするが、これがなかなかできない。前に、後ろに、横に体を倒してゆくが、上体を十度も傾けると、つい手が出る、足がでる。見ている練習生も、ついつい、そんなにむずかしいものかと、みんなやってみるが、イヤハヤ、とてもできることではない。
「むずかしくて、できません」と、石井練習生がいう。
「むずかしくて、お前にできないようなことを銃にさせるとは、もってのほかだ。今後気をつけイ」
「ハイ、今後気をつけます」
ともかく、人間が銃のように倒れることのむずかしさを知った次第である」


「陛下からの預かりものである」という理由で注意するだけでいいような気もしますけど(^^;)
すんごい意地悪をしているようで結局は「今後気をつけイ」で済ませているところに、「意外とやさしい(^^;)」と思ってみたり。
んー、本間さんは教員の罰直のことをいろいろ書いていますが、島田さんの日記を読むと9期の教官・教員たちはすごく9期生に対して愛のある教育をしているように感じますけどね。お説教に用いられる例え話なども「なるほど」と唸らされることが多いです。
このエピソードはちょっとアレですけどね(^^;)



【飛練・鈴鹿】
倶楽部かな?



【飛練・大分】


【大型機講習・木更津】


「おもいで」
横須賀時代同班。当時は全く童顔童心だったが、あの柔和な顔つきには似合わず、勁烈なところがあったな。

千葉出身で円満な紳士。君はいつも毀誉褒貶から超然としていたなあ、お互いに郷里が近いので何かと慰め合えたものだった。



千歳空、703空、752空。


19年1月30日   752空 ルオット

※画像は9期生ご遺族、ご家族ご提供

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック