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乙9期 益田増雄さん2018年11月02日 15時44分53秒

千葉県出身。
偵察。艦爆。

氏名入り班写真
1学年時5班。
同班だった藤原国雄さんのアルバムに益田さんの写真が複数枚ありました。


入隊直後でしょうか、横須賀の予科練庁舎前。

1学年5班の班員と。
前左から戸川衛さん、上原信之さん。
後ろ左から藤原国雄さん、益田増雄さん、亀山一郎さん。


5班集合写真。



13年夏、横須賀時代、水泳大会優勝写真。

益田さんは線が3本入っています!
これはめっちゃ泳げる人です。

14年6月。霞ヶ浦時代、操偵検査。
5班。



この写真は日時場所不明です。
ペンネントは霞ヶ浦海軍航空隊。
2空になっているので操偵別れたあとですが、操偵混ざって写っています。激レアです。



14年11月、霞ヶ浦時代。
習志野演習です。一緒に写っているのは偵察班のメンバーと10期生です。


この習志野演習、数日間行われているのですが、島田さんの日記は予記欄に「演習」と書かれているだけで本文は白紙です。


【飛練】鈴鹿
卒アルより。
角力で優勝したそうです。益田さんも優勝メンバー。



これは島田さんの遺品の中にあった鈴鹿時代の班写真ですね。
益田さんもいます。




上の写真と同じメンバーです(前川教員がのいている)。



島田さんとはたぶん訓練時のペアです。
石田勝さんがこれと同じ構図の写真(伊藤誠一さんと)を持っていて、
十六年六月
鈴鹿海軍航空隊
第十期飛行練習生卒業
前ペアの伊藤海軍一等航空兵

とアルバム台紙に書き込まれていました。
この書き方だと途中で一度ペアの入れ替えがあったのかもしれません。

益田さんは鈴鹿のあと、実用機は宇佐海軍航空隊へ。
宇佐で訓練を受けた飛練10期の偵察専修生は20名いるのですが、卒業成績首席は益田さんです。






益田さんの筆跡は『予科練外史』に残っています。

上野六十男さん(乙4)発案の「蒼空寮」(予科練生のための倶楽部みたいなところ。上野さん転勤のため、倉町先生が志を引き継いだ)に置かれていた来訪者の落書きノートに。
上野さんのことは書き出したらここにちょこっとでは済まなくなるので今日は書きません。


『二年半振りの土空 懐かしい 大きくなったので驚いた 九期 益田一飛曹 (一八・八・二八)』

画像つきで紹介されています。

18年8月28日。
このとき益田さんは内地にいたんですね。
転勤のタイミングで内地に戻っていたのか、あるいはどこかの練習航空隊で教員でもされていたのか。
じつを言うと、益田さんの履歴、飛練卒業後はまったく把握できてないんです・・・・。
戦死されたときの航空隊が523空ということしか把握していません。
※と書きましたが、真珠湾時「赤城」(島田さん日記より)、17年5月珊瑚海海戦「祥鳳」(大塚孝平さんが倉町先生に宛てた手紙『予科練外史』より)でした。1735追記
※18年8月28日の益田さんの所属、横須賀航空隊(Kさん)。2359追記




おもいで
号長だったと思う。級一番のハリキリボーイ。俺は彼を信頼して何事もついていった。ほかの者も同じと思う。

おっとりした兄貴型。入隊早々乙舳海水浴場での演芸会で鬼ヶ島をうたったのを覚えているよ。

君は優秀だった。すべてに。いまでも君の顔が髣髴と脳裏に浮かぶ。




益田さん搭乗機の機番号は吉野泰貴さんの『日本海軍艦上爆撃機 彗星  愛機とともに』に523空時代の編制表がいくつか出ていました。
19年2月22日 サイパン―テニアン移動時  鷹-12号機
19年2月23日 索敵攻撃時           鷹-12号機
19年3月30日 パラオ沖海戦索敵攻撃    鷹-34号機 未帰還
いずれもペアの操縦員は兵69期の大石将人中尉(3月15日に大尉)なので、もしかしたら鷹-12号機が固定機だったのかもしれません。2月23日の索敵攻撃時に鷹-12号機は発動機不調でサイパンに不時着し、一時間後に敵戦闘機の銃撃を受け炎上したとか。


戦死した19年3月30日は2式艦偵がペリリューの至近距離に敵機動部隊を発見したため大石大尉指揮の彗星12機がサイパンを発進。
途中、零戦隊(直掩)との合同が失敗し、彗星隊単独で攻撃に向かうことになり・・・・。

ペリリューに到着したときは敵機の空襲の真っ最中。敵戦闘機もいたことから、敵機動部隊索敵に転じたところ洋上で敵戦闘機6機の奇襲を受け編隊はバラバラに。
8機が自爆・未帰還になってしまったそうです。
大石大尉機も未帰還。

これを読むと、いったんペリリューに着陸してから敵機動部隊攻撃に向かおうとしていたということでしょうかね。


19年3月30日   523空  パラオ南東海域



※画像は9期生ご遺族ご提供

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