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訂正 9期2学年松本班2017年07月15日 00時19分05秒

申し訳ありません、もうひとつ訂正がありました。




先日アップした9期2学年松本班の写真で、




上沼周龍さん


と書いていたのですが、「熊谷賢一さん」です。
台南空、戦闘機搭乗員の。






さっき、『予科練外史』(倉町秋次)を見ていたら、隊内帽に関する記述がありまして。
隊内帽というのはこれです。
これは卒アルに掲載されている酒保での様子です。
楽しそうですね。
立井義春さんや嶺岸友三郎さん、大石芳男さん、池田和義さんらのお顔が見えます。操偵入り乱れています。

この帽子、入隊当初からあったわけではなく、9期は艦務実習時(15年3月~4月)から着用しているんだそうです。※他クラスは15年5月25日から



この隊内帽に関して、「練習生の声」が数名、取り上げられています。


『実に便利だ。第一に強い風が吹いて来ても飛ばない。庇があるので、課業整列の時など日光の眩しさを感じない。また、相手に顔を見られたくないと思う時、ちょっと下を向くと顔が見えなくなる。
教員室に入る時など、軍帽は置き場所に困ることがあったが、これは針金が入っていないのでクルクル丸めてポケットに突っ込む。銃剣術の時は、前後を反対にして手拭いの代用にすることもできる。一つ困るのは、白いのですぐ汚れることだ。しかし、手軽に洗濯できるのでこれも大したことはない』


佐藤昇さん








『何という便利な帽子だ。ポケットに入れることができる。汚れると簡単に洗って、そのままかぶっていると自然に乾く。今までのように日覆をつけたり取ったり洗ったりする必要もなく、強風の中の陸戦教練や突撃にも、帽子が飛びはしないかという不安もない。まったく重宝である。
運動帽に似ているが、普通の運動帽とは異なり、前のほうが少し高くなっていて恰好がいい。
鏡の前でかぶってみた。真直にかぶっては何だか趣きがないので、ちょっと横っちょにしてみた。良く似合う。それで思いついて、縁をちょっと内に折り曲げ、傾けてみた。和製ユーゲントだ。右手を上げて気どった敬礼をしてみた。
「よく似合うぞ!」誰かがやじった。
一度洗ったら急に小さくなった。すっぽりかぶると痛いのでちょっと乗せておく。それがまた気に入っている。
まずいのは、洗濯する時、注意しないと帽章がとれてしまうことだ。等級マークなら、ボロボロになると、かえって古いように見えて貫禄がつくけれど、帽章が消えてはスタイルも台なしである』

熊谷賢一さん









『ひさしになれるまでは、敬礼をする時、ちょっと勝手が違う。鏡の前で敬礼の練習をする者が増えて来たのはそれが原因であろう。
三浦君が頭にチョコンと乗せたところはまるで神主さんみたいだ。香川君が丸い顔に隊内帽をかぶるとどんぐりのようだ。などと評して悦に入っている者もある』


山田清さん


ちなみに「神主」の三浦君。

「どんぐり」の香川君。

言い得て妙である。








『ヤッ。奴はまるで芳村教官だ。ほんとに、あの色さえ同じだったら中折れだ。うまい事考えたな。見ろ、あの帽子をつまむところといい、敬礼の姿といい、全くそっくりだ!』

関明水さん

文中に出てくる「芳村教官」のことは、9期のことを調べ始める前に一度書いています。
おもしろい経歴の人なので、よかったら読んでみてください。









『ただ、強いて物足りない点を捜せば、水兵帽は、二つの帽子の内側と内側を重ねて車の輪のようにして遠くにころがし、戦友を困らせる楽しみがあったが、、今度のはそんなイタズラをすることも出来そうにないこと位だ』

鈴木文亮さん




『予科練外史』にあがっているのはこれで全部です。
書いた本人も、文中に出てくる9期生もすべて2学年松本班のメンバーだったんです。

熊谷さんがまじっているのを見て、
「あ! もしかして!」
と、上沼さんと誤認していたことに気づきました。


山田さんが「神主」と言っている「三浦君」も、これを読んだ当初は偵察の三浦光雄さんか操縦の三浦駿一さんかわかりませんでした。登場9期生が全部操縦分隊なので駿一さんだろうな、ぐらいの感じで思っていました。
あの班写真を見たあとであらためて読み、
「あー、三浦駿一さんのことだったんだな」
と、確信できました。


※画像は9期生ご遺族ご提供

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