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原始人に服を着せる2016年12月02日 12時10分20秒

先日、ある写真を見て、一日、そのことが頭から離れなくなってしまいました。

いや、いまだに離れていません。



沖縄県博の図録です。
港川人の特別展をやっているみたいです。

そこに原始人模型の写真が何枚か載っていました。
ルーシーはまあいいとして、ネアンデルタール人、北京原人、港川人の模型が全裸だったことに衝撃を受けました。
※ネアンデルタール人だけは肩に毛皮を掛けていました



こんな感じ↓


そのまま出したらまずいので、簡単なイメージイラストにしてみました。





わたしのイメージでは、






ちゃんとした衣服は着ていなくても、何かで股間だけは隠しとるだろうと、そういうイメージでした。

ギャートルズみたいに。



「原始人は全裸やったんか・・・・全裸やったんか・・・・」


この疑問を何でも知っている上司にぶつけてみました。

「港川人復元模型が全裸なんですが・・・・」


うちの上司はこういうおバカな疑問にも真剣に答えてくれます。

「実際は何か着ていたのではないか。ただ、復元して着せるとなると、根拠が必要になって来るから、はっきりわからないならいっそ着せない方が・・・・となったのではないか」

と推測されていました。


なるほど。


たしかに、腰巻でも葉っぱでも、それを復元模型につけるとなると、考証が必要ですよね。
マンガならテキトーに腰巻をつけてよくても、博物館で復元模型を展示するとなると、
「あの腰巻は実際に出土しているのですか? 素材は何ですか?」
と言ってくる人がいるかもしれません。


そーか、よくわからないから全裸復元なのか。



その日は、

「じゃあ、人類はいつから、何がきっかけで服を着るようになったのか」

ということを一日考えていました。


ネットで検索したりしたんですが、結局わかりませんでした。
※アイスマン(5300年前)の記事がとってもおもしろかったのは収穫でした


上司が言うには(くだらないことばかり話題にしてくる部下でスイマセン(>_<))、寒いとか、そういう現実的な理由から着始めたんじゃないか、と。
あと、狩りをするために森の中に入るときに枝や棘で怪我をするのを防ぐ目的もあったかもしれないですね。樹木に紛れる(迷彩目的)とか。
たしかに、「裸、恥ずかしい」という心理的な理由から着始めたのではないだろうな、とは思いました。

ということは、わたしがイメージした、腰に毛皮を巻いたり、股間を葉っぱで隠したり、っていう原始人イメージも間違っているかもしれません。
「服を着る」というより、「股間を隠す」ということをしているだけの原始人イメージ(笑)

復元原始人の「股間を隠す」のは、現代人の「恥ずかしい」という心理がそうさせている部分もあると思うんですよね。

寒かったら、股間を隠すよりまずもっと全体的に覆いますよね。


こうだったかもしれない。

いや、おかしいやろ(゚∀゚)

寒い、とか、森の中で狩りをするときに棘や枝が危険というなら、股間を隠すという行為は真っ先にやったかもしれないですね。
上半身を覆うなら、きっと下半身も覆っていますよね(^^;)
大事な部分なんで。



こんな感じでしょうか?

クツを履かせるなら脛あても・・・・ってなるんですよね。

素材は何だ、とか。



当時の環境も考証しないといけないです。
服が必要なほど寒かったのか。
周辺は野っぱらだったのか、森林だったのか。

狩りでどんな動物を捕まえていたのか(毛皮の素材)。


服を着ていたのかいなかったのか、着ていたとしたらどんな服か、考え始めたらけっこうややこしくてですね(^^;)



結局、

ここに戻ってきます(笑)





日本では縄文時代に布があった、とか、弥生時代では銅鐸絵画や土器絵画に服を着た人が描かれているとか、そこらへんからだと「服」のイメージが沸きやすいです。

それ以前の人たちが何をどんなふうに着ていたのか。
イメージイラストみたいなのはネットに転がっているんですが、うちの上司が言っていたように、その考証の根拠を求めようとするとたしかに薄い(あるいは「ない」?)ような気もします。


ひとりごとです。

こんなことを考えていないで、預かっているおうち仕事を早く終わらせろって話です。

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