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悠久の大義に殉ず2015年12月31日 09時50分35秒

2015年の総括をしようと思って、今年あったことをいろいろ思い出していました。



ここに書いていないこともたくさんあるんですよね。
書かなかったら、忘れてしまいそうでコワいんで、この機会に書いておきます。



夏に、丙16期の長渡良雄さんのアルバムを見せてもらっとき、最後のページに折りたたまれた紙が挟みこんであるのに気付きました。

何だろう?

と思って開いてみたら・・・・。



見た瞬間、「遺書だ」と思ったんです。



すぐにこの人のこと、ネットで検索しました。
仮にS中尉としておきましょう。

姓も名もわりとふつう(?)のお名前で、もしかしたら、海軍内に同姓同名者が何人もいるかも?というお名前の方です。

もしかしたら、見つからない(特定できない)かもなあ・・・・と思いながら探しはじめました。

が、すぐに見つかりました。


しかも、なぜかわたしが住所を知っている人でした(^^;)



終戦時ご存命で、戦後のいつ亡くなったかまでわかりました。
この紙が「遺書」にはならなかったようだとわかりホッとしました。
たとえそうであっても、これを書き残したときのS中尉の気持ちというのは、たぶんわたしが想像しようとしても想像しきれないんでしょうけれど・・・・。



調べたら、たしかに長渡さんと同じ航空隊に所属されていた時期があったようなので、ほぼ間違いないだろうと思いました。


長渡さんのアルバムの持ち主の方ともご相談して、この紙のカラーコピーをわたしが知り得たご住所に送らせていただきました。



すると数日後にS中尉の奥様から、ご丁寧なお礼状が届きました。
「間違いなく主人の筆跡です」
とのことでした。

お仏壇にお供えしました、とも書かれていました。
とても驚き、喜んでいることと思います、とのことでした。


長渡さんのアルバムの持ち主の方にもこの手紙のことをご報告して、一緒に喜びました。




ご家族の方が喜んでくださったようで、それが一番うれしかったです。

それに、こうやって、本当は出会うはずもなかったであろう人たちと、すでに亡くなっている人を通じて出会え、なんとも言えずうれしいですよね。

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