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練習航空隊教員の余暇2014年12月31日 00時11分31秒

山岸さんの日記から。

飛練10期とは無関係のことなのですが、どーしても気になったことがありました。

「ロザシ」

山岸さんの日記(昭和16年)に何度か出てきました。


2月12日
ロザシとやらを始めたがなかなか面白い

2月13日
ロザシに一生懸命
相根さんが二日で作れば○○やると言ったので余計になにくそという気があるらしいがなかなかはかどらぬ

2月28日
ロザシがまだ了らない。なかなか進歩せんので弱はってしまった
もうこんなことは始めんぞ

3月2日
午後洗濯をする。ロザシもやった

3月5日
ロザシ後二三日にて了りそうだ
やっと今週一ぱいにて終了か。予定より大分後れた。もうやるまい

3月8日
遂に本日ロザシの完成を見る。先月十二日より数へて二十五日消費延長時数六○時間余なり

3月9日
ロザシの●●(付?)を頼む(水戸)




ロザシ!
若いわたしにはまったく何かわからなくてですね!(^^;)

いちおう検索したんです、「ロザシ」で。
でもわかりませんでした。

なんかパズルみたいな・・・・コツコツやって完成させるものかな?
と想像していました。

飛練10期とは関係ない、余暇にやっていたこと――あくまで山岸さんの趣味というか、そういう話題なので、まあ、いいか、と放置していました。

でも、やっぱり気になってですね。


「そうだ! ほぼ同じような時期に筑波空で教員をされていた大澤さんに聞いてみよう!」


聞いてみました。

「ロザシって何ですか?」

って。




まったく想像していなかった答えが返って来ました。


『どんな所で出ていた言葉ですか?「絽刺し」のことか?』

「絽刺し」って刺繍があるみたいです。

昔艦内で趣味で刺繍をしていた人がいたらしいんですよね。
搭乗員は戦闘があるまでたぶん艦内では暇でしょうからね。哨戒しかやることないだろうし。

大澤さんによると、航空部隊では訓練で忙しいので、刺繍をしていた人はいなかったようだ、と。




でも、日記の文脈的には、山岸さんの「ロザシ」は「絽刺し」っぽい。



いまの感覚から考えると、
「男性が刺繍!?」
さらに、
「海軍さんが刺繍!?」
っておったまげですが。

あ、今回はイメージイラストは描きませんよ(笑)
もう遅いんで。



大澤さんの話だと、艦内にはいたようだって話なので、当時は男性の刺繍も特別なことではなかったのかも。
海軍さんは裁縫はフツーだしなあ。


絽刺しの歴史を紹介したサイトにはこんな記述もありました。
『日本赤十字社病院の前身、陸軍・海軍病院の売店にも絽刺しキットになって販売されていました。
これは傷病兵の人たちに親しまれていました』



日記では、相根さんが「二日で作れば○○やる」と景品?を出したようですが、かかった日数を考えるとゲットできなかったんでしょうね(;^ω^)

また、最後の記述、字が読めないんですが、何か大事なことが書いてあるような気も。。。。





ロザシに熱中していた山岸教員
※ご遺族ご提供

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