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生還記52013年02月03日 13時18分55秒

山崎市郎平3飛曹(4空)の生還記、続きです。   →前回


ここで川の名を尋ねたり、○○の方向を教えて貰い暫く休んだ。其の中に土人がカグ(丸木をくり抜いて造った舟)で向こう岸へ連れて行ってやると言って、四人の土人がカグを操り始め約四十分で着いた。其処は大きな土人部落で非常に歓待して呉れた。椰子の実やバナナを沢山持って来て呉れた。此処で一時間半許り休んだ。午前十一時頃土人三名が○○まで送って呉れるという。その親切に驚き且つ感謝した。彼等は早速土がめの様なものの中へハナコプラ野菜を入れて水煮とし一緒に食べ離別の宴となし残りは弁当として○○河を下った。夜は又土人部落に泊ったが此の部落でも盛大な接待を受け、朝は紅茶まで出して呉れた。此処でも亦出発に際して、九名の土人が加わり、計十二名がカグに乗って一路○○指して下った。ポク、ポクと言って指差す方を見ればワニだ。大きな頭を出して、此方を睨んでいる。身の毛がよだつ。彼等は平気だ。


子どもには、
「知らない人について行っちゃいけません」
と言ってありますが、山崎さんは知らない人について行っちゃいました(゜Д゜)
お母さんに叱られますぞっ!!

これ、冗談で書いているんじゃなくて。
山崎さんと同じような状況で、”知らない人”について行ってひどい目に遭った搭乗員もいます。

でも、でも。
山崎さんが出会った現地人はとってもよい人たちでした!(^o^)
これが”運”なんでしょうか。


お互いことばは理解できないはずなのに、何気に現地人とコミュニケーションが取れている山崎さん(笑)
しっかり宴会&手作り弁当までゲットしちゃっています。
きっとここでも「つとめてにこにこ」が威力を発揮したに違いない。


ところで。手記に出てくる「ハナコプラ」。
最初は意味がわからず、「ハナコブラ」と思っていました。
ニューギニア原産ハナコブラ(想像図)

こんな感じで(笑)

こんなかわいいコブラを食ったのかーーーーー!!
想像図。

でも、さすがに「おかしい(-_-;)」と思い、考え直してみたところ、「コプラ」のことではないかと。

ココヤシの果実の胚乳を乾燥させたもの、ってネットに出ています。

わたしもどんなものなのかよく理解していないのですが、あそこらへんの基地経験のある搭乗員さんも「コプラ、食べたよ」とうれしそうに言われていました。

山崎さんはハナコブラ(かわいいコブラ)を食べたわけではないようなので、ヘビ愛好家の皆様、安心ください。

※ちなみに山崎さんはヘビのコブラは食べていませんが、空を飛ぶコブラは・・・・。




ニューギニアの川には、ヘビのコブラはいなくてもワニはいます!
コワイ!!(>_<)
でも、山崎さんはこのあとワニよりもっとコワイものに遭遇してしまいます!Σ( ̄ロ ̄lll)


山崎さんの運命やいかに!


つづく

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