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堀中尉、進級65周年記念!!2010年04月20日 19時56分55秒

↑※4月20日進級の海軍さんはホリブン以外に知りません。

先日の「搭乗員のあだ名」以上にどうでもいいことですが、今日は”堀中尉”一夜天下65周年の記念日でした。


すっかり忘れていました。
さっき、パソコンの隅っこの日付を見ていて思い出しました。

「4月20日、4月20日・・・・。うーん・・・・今日は何かあった日だなあ・・・・何だったっけ?(-_-)」

わたしの中では自分の誕生日以上に、年に何日か、「この日だけは忘れてはいけない」日があります。
敬愛するあの人のご命日とか、誕生日とか。

そういうのに比べたら、ホントにどうでもいい話なのですが、4月20日というのは(ママの)ホリブン年表上、忘れてはならない日なのです。

昭和20年4月20日。
『私はあと十日で准士官に進級することになり、すべてが士官待遇になるというので、私とよく気の合う田中中尉が、「一つ料亭に一緒に行ってみないか。服は俺のを貸してやるよ」と云って私を唆かした。隊長や司令に見つかると目玉を食うので、二人ともこっそり隊をしのび出た。
中尉になりすました私は、一晩愉快に飲んで騒いで無事に帰隊した』

当時戦闘301の先任下士であった堀上飛曹は、あろうことか飛び級の階級詐称&脱を行ったと自ら告白しているのであります。

ここだけ読むと、
「ホリブンは上官に唆されていやいや脱、おまけに上官に服を押しつけられてなりゆきで階級詐称までしてしまったけれど、本当にただ飲んでいい気分になって帰ってきただけではないのか」
と思いたくもなりますが、この話には続きがあって・・・・。

翌日・・・・。
明日ですね。忘れてはいけない林喜重大尉のご命日ですが。
鹿児島の国分から、同じB29攻撃にホリブンも出撃しています。

そのとき、エンジン不調で出水に不時着。
おそらく国分ではホリブンが行方不明になったと騒ぎになったのでしょう。
『迎えの飛行機に乗って国分に帰ったが、宿舎に入ってみると、口さがない連中のこととて、
「昨夜あいつは、中尉に化けてもててきたんだから、天罰覿面、とうとうやられてしまった」と話し合っていたということである』

「口さがない連中」とはおそらく戦闘301の下士官搭乗員仲間。連中が「中尉に化けてもててきた」と言っていたということは、明らかにホリブン自身が自分で連中に前夜の戦果報告をしたからであり、当然、前夜の敵は男性ではないでしょう(-_-)

同僚搭乗員の口を借りるような形で「もてた」と遠慮がちに手記に書いているホリブン。
手記に女性の話や「もてた」ことが出てくるのはこの1カ所だけですが、K上飛曹のお話によると、実際にホリブンはかっこよくてやさしくてモテモテだったそうです。

ホリブン