ひねもすのたりのたりのたり

またしても、みなさんにはどうでもいいであろう『ホリブンの研究』。
今日のお題は、ホリブンが３４３空時代に搭乗した紫電改の機番号。

４月１２日　B－４８号機　F６F撃墜

４月１６日　A－３３号機　引返ス

４月２１日　A－４０号機　不時着

５月１６日　A－１９号機

ママが把握しているのはこの４種類です。
４月１２日は鹿屋から奄美・喜界島方面への出撃、１６日は同じく鹿屋から喜界島方面への出撃、２１日は第一国分基地からB２９邀撃（林喜重大尉が戦死した・・・・）、５月１６日は大村からPB４Y－２（哨戒機）攻撃です。

もちろん、ホリブンが出撃したのはこれだけではないのですが、機番号が判明している（ママが把握している）のはこれだけです。

A→戦闘３０１、B→戦闘４０７、C→戦闘７０１と言われていますが、あまり厳密に乗り分けていないような・・・・。特に４月１２日は。

１０月に愛媛に紫電改を見に行ったとき、紫電改の横に展示してあったジオラマの中にA－３３号機がありました。その機に向かって歩いているような搭乗員もいました。
「おっ！　これはホリブンに違いない！」
※正確には”堀先任”ですし、ジオラマの舞台は２月の松山だったような・・・・？　まあ、そんなこたあ、どうでもいい！！ヘ(^^ヘ)(ノ^^)ノ

・・・・でも、救命胴衣もつけていないし、落下傘の縛帯も装着していない、マフラーも巻いていない、などから、出撃前ではなく、「搭乗予定機の様子を見に来て整備員と談笑する堀先任」というシーンにしちゃいました！
西澤さんじゃないけど、”整備との心の通い合いは大事！！”ということで！
ホリブン、ちょっと顔色悪いねー(-_-)　ちゃんと食べとるかね？

A－３３号機、ホリブンが乗ったときは調子が悪かったのか、なぜか「引返ス」です。その後、ホリブンも乗っていないし、他の人も乗っている様子がないので、引退されてしまったのかもしれません・・・・(T_T)

ちょっと余談です。
ホリブンは４月２１日にA－４０号機で不時着していますが、本人曰く、これはエンジンの調子が悪くなったからだそうです。不時着先は出水。
以前から何度も書いていますが。この不時着、ホリブンはエンジン不調のせいにしていますが、実際は前日、中尉に化けてもててきたことに対する天罰。・・・・という説もあります(^_^;)

それから、ホリブンが正真正銘ホリブン（分隊士）になって搭乗したA－１９号機。
世界は広い！　この広い世界に、３４３－A－１９号機が存在するんですよ！　いま現在。
それも、日本ではなく、アメリカ。
アメリカの海軍航空博物館（フロリダ）というところにあるらしいのです、A－１９号機が。

ママは、アメリカ人が塗装し直すときに勝手に、
「何でもいいんだけどー、テキトーにA－１９とマーキングしちゃえーーー＼(^_^)」
と、やっちゃったのだと思っていたのですが、オリジナルの機番号の可能性があるんだとか？
これ、終戦後の１０月１６日に、大村－横須賀（－アメリカ）と運ばれた３４３空の紫電改３機のうちの１機らしいのです。
A－１９オリジナル、本当だったら、ホリブン搭乗機ってことですよね！？　
触りに行きたいっ！！(^_^)ノ""""

あっと・・・・↑ということは、先日、ママが作ったTAI－００２号機、もとはA－１９号機だった可能性もあるってことですかね！？
すりすりしちゃおう！＼(^o^)

ところで、このアメリカのA－１９号機、水平尾翼近くの胴体左側に何やらことばが刻まれているらしいのです。
「自分の体は南の海に果てたとしても、何年後かの（平和な）春を思えば本望」
みたいな意味のことばらしいのです。（原文の判読には諸説あるそうです）
何と書かれてあるかは置いておいて、乙１０のベテラン搭乗員ホリブンが愛機に文字を「刻む」ような真似をするとは思えません。

冒頭のホリブン搭乗機を見ていただいてもわかりますし、K上飛曹も、
「搭乗機は決まっていない、出撃のたびにかわる」
と言われていたので、これはたぶん、ホリブン以外の人の仕業でしょう。
書かれてある内容からは、搭乗員の心情のような気もしますが、他の搭乗員だってこんなことしないのでは？
整備員が搭乗員の心情を代弁して書いた？　これもどうかなー？？

ホリブンの手記によると、整備員が士気を高めるために操縦席の横に飛行機の形をした撃墜マークを書き入れていた、ということはあったようですが、「刻む」は全く別問題ですよね・・・・。

さらにひどいことに、誰がいつ書いたかもわからないこの文字を保存するため？、文字の上から透明カバーが貼られ、オリジナル外板に穴を開けてビスで留められているそうです！！(>_<)

参考：光人社『最強戦闘機　「紫電改」』、『源田の剣』、堀光雄『紫電改空戦記』、戦闘詳報