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カナカたばこ2009年04月28日 09時17分35秒

喫煙中 西澤さん
前にも書きましたが、坂井さん、西澤さんは「酒ダメ、たばこ派」です。
坂井さんは知りませんが、西澤さんは1日に10本ほど吸うそうです。そんなにヘビースモーカーというほどでもないのかな。

たばこといえば、ママがすぐに思い浮かぶエピソードは、ラバウルでのカナカたばこの一件です。

実際、どんな葉っぱなのか全然知らないのですが、坂井さんによると、このカナカたばこというのは中毒性が強くて禁止されていたものだとか。

搭乗員室のたばこが切れて、我慢できなくなった坂井さんたちが、若い搭乗員に手伝わせてこれでたばこを作っていたらしいんですよね。
しかも、隠れてこそこそやっていたわけではなく、飛行場の零戦の下でおおっぴらにやっていたと。

楽しくわいわい言いながらやっていたのに、みなが急に静かになったので振り返ってみると、そこに鋭い目つきをした笹井中尉が・・・・。
ひぇえええ~~~(>_<)

坂井さん、中尉を無視。
まだ吸っていない若い搭乗員にたばこを渡そうとしたけれども、当然、中尉の前で受け取れるはずありません。
「何を遠慮するか、かまわんから吸え」

「待てえっ!」

「どうしてですか」

きぇえーーーー! 怖いっ! 笹井中尉VS坂井先任!!

こんな緊迫した状況の中、なぜか、ひとりにやにやする男が。
そう、西澤さんですーーー(^_^)b
笹井中尉と坂井さんの顔を見比べながら、にやにやとたばこを吸っていたそう。

「坂井、それはカナカたばこじゃないか。吸ってはいけないことぐらい知っているだろう。それにはアヘンが入っているんだぞ」
「もちろん知っていますよ。中隊長はたばこが嫌いだから吸う者の気持ちはわからんでしょう」
そこで坂井さんはふだんから思っていたことを笹井中尉にぶつけます。

基地にない、というのなら我慢する。でも、士官の方には山のようにあるじゃないか。自分たちは毎日命がけで戦争をしているのにたばこすら吸えない。中毒になって廃人になるようなものでもかまわん、それまでに戦死するだろう、と。
「みんな、かまわんから吸え」

いや、吸えって言われても・・・・(-_-;)。中尉がそこにいるんですが・・・・。

(-。-)y-~~~ ←西澤さんのみ

怒りで唇を噛む笹井中尉・・・・。
中尉がかわいそうやーーーー!!!! 坂井さん、酷いのじゃーーーー!!!!

中尉はくるりと背を向けるとそのままどこかへ行ってしまいました。

10分ほどして、向こうから1台の車が坂井さんたちのところへ爆走してきました。
キーッと止まると、中から降りてきたのは大きな袋(”かご”という記述も)を持った笹井中尉でした。
もちろん、中身は正規のたばこ。

「坂井、みんなで分けろ。どこから持ってきたかは聞くな」

中尉はまた車に乗り込むと、
「それから、あんなくだらんたばこは捨てろ」
と言い残して去っていったそうです。

こうしてたばこをゲットした坂井さんとその子分たち。
西澤さんがツツツ・・・・と寄ってきて言いました。
「少し効き過ぎたかな」

そうです!
この騒動、坂井さんと西澤さんが笹井中尉の性格を見越して、たばこを手に入れるために仕組んだことだったのです!

中尉が、下士官たちの実情を知って、黙っていられる人ではないとわかった上での一芝居だったのです。

ひどい部下なのじゃーーーー(T_T)

でも、坂井さんによると、笹井中尉も、二人が仕組んだことだと気づいていただろうとのこと。

ストレートに、
「中尉、たばこください (^o^)」
「おう、それ、持ってっていいぞー (^_^)」
とはいかないところが、なんか、つらいところですなあ。

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