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京都伏見・寺田屋2008年09月04日 19時01分45秒

ママは司馬遼太郎の『竜馬がゆく』が大好きで、ご飯を食べるのも忘れるぐらい読み耽ったクチです。

で、いつものことですが、「そこ」に行ってみたくなるクチです。

10数年前、京都に簡単に出られるところに住んでいました。
休みの日には一人でフラッと京都探索に行くこともありました。

幕末関係の場所が多かったです。
壬生、、木屋町・先斗町周辺、金戒光明寺、東山、西本願寺周辺。
目的地周辺を「歩きまわる」のが大好きでした。時計も持たず、地図も見ず。京都は碁盤の目なので、地図を見なくてもまず迷うことはないんですよね。当時は幕末ものを読みまくっていて、町名を見ればどこら辺にいるか何となくわかったし(いまはもうムリ)。
歩いていると、予期せぬ場所で、予期せぬ発見をします。京都の路地って目立たないところに小さな石碑があったりして、「○○之地」と聞き覚えのある人物とか事件名が。
「ええっ?? ここで!? あの人が!?」
なんてことが、何度もありました。

『竜馬がゆく』を読んで、もちろん、伏見・寺田屋にも行きました。
1度目は営業が3時までと知らず、間に合わずにアウト。
2度目は時計を持たずに行ったので、たどりついたときは3時を過ぎていてアウト。
やっと3度目で見学できました。

柱の刀傷や、龍馬が幕吏に向かって発砲した弾痕とか見て、
「ああーーーー!!! ここで、龍馬が暴れたんだあ!!」
と同じ空気を吸っている気になったものです。

お龍が入ったというお風呂も、裸で駆け上ったという狭い階段も見ました。
「お龍さんよっ!! 愛じゃのうー、愛じゃのうー」
と感激したものです。

ところがですよ。
あれ、違うらしいですね。
「寺田屋が火事で焼けたことは、近所のもんはみんな知っとる。いまさら」
取材を受けていた近所のおばあさんが言っていました。

建て替えなら建て替えと言ってくれたらいいのに。
いかにもな刀傷と弾痕までつけて。
まあ、雰囲気は味わえたけど。「そのもの」ってのと「レプリカ」は似ていても全く違うものなのでね~。
捏造かよ、とちょっとショックでした。